The Hamilton Mixtape

建国の父今日ご紹介する盤には、少々説明が必要ですね。

えーと、要するに、Lin-Manuel Miranda という俳優が、脚本、作詞、作曲を手掛けたブロードウェイ・ミュージカル「Hamilton」の劇中歌を mixtape 仕様でカヴァーしたアルバムです。

この「Hamilton」、元々 Hiphop 手法を取り入れたものらしく、2015 年にリリースされた cast album の制作陣に ?uestlove や Black Thought が名を連ねている。この cast album、全米ラップチャート #1 となっただけでなく、グラミーまで獲ったようだ。

ところで、Hamilton というのは、Alexander Hamilton のことで、なんでもアメリカ建国の父の 1 人で、決闘で亡くなった(!)のだそうな。

えっ? 建国の父が Hiphop で決闘!?

まあ、アメリカらしい話ではあるけどね。いや、さすがに決闘はないか。

 

で、この mixtape 版、とにかく豪華な顔ぶれで、元々関わっていた The Roots を筆頭に、Hiphop 勢は当然ながら、Alicia Keys など R&B シンガーや SIA など非 R&B 系まで参加している。

全ラインアップを挙げるのはとても無理なので、どこかで検索してくだされ。

 

まあ、個人的には、もっとガッツリ Hiphop 寄りだと思っていたので、少々ユルいなあと思わなくもなかったのだが…。

 

★★★☆
 

HIPHOP 区切り 23:40 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Awaken, My Love! / Childish Gambino

目覚めて、マイ・ラヴ!ちょっと前に、P-Funk から Hiphop につなぐのに最適の盤があるのだが、通販で予約盤と一緒に買っちゃったので未入手だ、的なことを書いたのだが、ようやく送られてきたので、早速聴いてみた。

↑ で、何の盤か、もうおわかりかも、と書いたのだが、そうです、Childish Gambino です。

タイトルを訳すと、「目覚めて、マイ・ラヴ!」となって、なんだか 80s アイドルの曲名みたいだけど、それなのにこのジャケ写の不気味さと言ったら。

 

えーと、個人的には、初めて見かけるネームだったのだが、本名 Donald Glover で元々はシナリオライターだったようで、今はシットコムなどの俳優もしていて、いろんな賞を貰っているようだ。

ラッパーとしては、前作「Because The Internet」でグラミー 2 部門にノミネートされたらしい。

いや、毎度のことながら、勉強不足で申し訳ない。

 

で、今作、ショップのキャプションに P-Funk 云々とあったので、試聴してみてビックリした次第。

まるで P-Funk。と言うより、このサイケ感、ヘヴィーネスは Funkadelic だな。それも初〜中期の。

実際に、"Good To Your Earhole" をサンプリングしたトラックまである。

本体がそれなりにエレクトロ化している中、このアナログ感は逆にこっちが本家なんじゃあないかと思ってしまうくらい。

 

ところで、ラッパーだと思っていたら、ほとんど歌ってるじゃあないですか。

それと、ラス曲はまるっきり "Strawberry Letter 23" のような気もしなくはないが…。

 

★★★★☆
 

HIPHOP 区切り 23:28 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Birds In The Trap Sing McKnight / Travis Scott

不吉な感じ。Travis Scott の 2 枚目は 1st と同じく T.I. の Grand Hustle レーベルから。

あら? タイトルは Days After Rodeo じゃあないのね。

それにしても、このジャケ写。デビルマンが更に不良化したと申しましょうか、タバコを持ちつつ、三白眼がこちらを睨んでいる姿は、怖いと言うより不気味、いや、不吉な予感すらしてきますねえ。

 

今作のゲストは、毎日登場しているような気もする Kendrick Lamar の他、André 3000、Kid Cudi、そして前作にも参加していた The Weeknd など。

内容的には、これまた前作と同じく、ダークなエレクトロ系。

Drake もそうだけど、これが全米 #1 とは、アメリカって本当によくわからない国だなあ。

 

ところで、鳥が歌っているのは Brian McKnight?

まさか Blackbyrd ではあるまい。

 

★★★☆

 

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Travis Scott の過去レヴューは ↓

Rodeo / Travis Scott
 

HIPHOP 区切り 23:37 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Run The Jewels 3

Fist and Gun2nd が高評価だった(ので、当ブログにも後追いで登場した)Killer Mike と El-P のユニット Run The Jewels の 3rd アルバム。なんでも、RTJ と略すのが一般的 … なのかな?

今回のジャケ画の背景色は、ブラック、レッドに続きブルー系。

この手のデザイン(Fist & Gun と呼ぶらしい。)も微妙に変化しているようで、今回はチェーンがなくって、ピラミッドの埋蔵物みたいなゴールド仕様になっている。

 

今回のゲストは、前作に続いての Zack de la Rocha from Rage Against the Machine、Beyoncé の前作のほとんどを制作した Boots の他、↓ の Danny Brown (聴けばすぐにわかるなあ。)、Kamasi Washington など、微妙に(と言ったら失礼か。)アップグレードされた感じ。

トラックの方も、前作はアングラ感が強烈だったところ、今作もダークでへヴイーなのには変わりがないのだが、アングラ感の根源となっていたチープさが薄れているような気が。

いや、それがいいとか、悪いとか言ってるわけではないのだが。

 

★★★★

 

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Run The Jewels の過去レヴューは ↓

Run The Jewels 2
 

HIPHOP 区切り 23:27 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Atrocity Exhibition / Danny Brown

残虐展覧会デトロイトの歯抜けラッパー Danny Brown の 4th アルバムは、なんと Warp からのリリース。

それにしても、物騒なタイトルだが、元々 Joy Division に同名曲があり、更には J. G. Ballard が同名の小説を書いていて、その両方にインスパイアされているのだとか。

 

前作のアブストラクトな作風にも結構驚かされたのだが、今作は Warp からのリリースですからねえ。

いきなりクラウトロック Guru Guru ネタで幕開けし、その後も Godley & Creme とか、Nick Mason とか、他ではあまり見かけないようなネタ使い。ミュージック・コンクレートの Delia Derbyshire なんかまで使われている。

 

そんな、前作に輪をかけて更に攻めてる(本人はどう思ってるか知らないが。)トラックに、彼特有の甲高いフロウが乗っかってるわけで、これはもうインパクト大き過ぎでしょう。

 

★★★★

 

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Danny Brown の過去レヴューは ↓

Old / Danny Brown
 

HIPHOP 区切り 21:21 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

The Divine Feminine / Mac Miller

女神続いては、Mac Miller のフィジカル 4 枚目。

タイトルが The Divine Feminine ということで、全裸で腰掛けて核心部に "Parental Advisory" が貼られていた前々作や、彼の顔面アップの前作に比べて、ずいぶんとおとなしいデザインですねえ。

 

今作のゲストは、今が旬の Anderson .Paak、Bilal、Ceelo Green、またまた Kendrick Lamar、そして今カノと噂される Ariana Grande など。あ、また Robert Glasper がいるぞ。

Prod. に Dam-Funk がいたりするのは、ちょっと気になるなあ。

 

で、過去 2 作品を聴いたところでは、結構アブストラクトな印象があったのだが、今作はタイトルに因んだのか、ずいぶんと聴きやすいこと。

どういう風の吹き回しなのだろうか。

途中、モニカ・ラッセンをホーフツさせる喘ぎ声 interlude があったりするのはご愛嬌として。

 

Ariana Grande との共演も楽しそうだ。

やっぱり、満ち足りているのでしょうかねー。

 

★★★★

 

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Mac Miller の過去レヴューは ↓

GO:OD AM / Mac Miller

Watching Movies With The Sound Off / Mac Miller
 

HIPHOP 区切り 23:57 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Fireplace: Thenottheotherside / Hodgy

Beats はどこに行った?OFWGKTA のオリジナル構成員 Hodgy (あれ? Beats はどこに行った?)のソロ名義 1st アルバム。

まあ、1st とは言っても、あくまでもソロ名義でということで、これまでにも Mellowhype があったし、集団内客演も数多かったので、えっ、ホントに 1st だっけ? 的なイメージなのだが。

… そう言えば、昨年、Domo Genesis の 1st をご紹介したときにも、ほとんど同じようなことを書いてましたね。失礼しました。

 

今作の制作陣は Hi-Tek、Knxwledge、Badbadnotgood など外注(?)中心で結構豪華。

でも、Tyler がいないせいで、OFWGKTA 独特の変態感(!)が薄めで、それはそれで少々物足りないような気も。

と思いきや、M-2 の Prod. が Unknown Mortal Orchestra なる初めて見かけるネームなのだが、なかなか不思議なトラックを作ってますねえ。検索してみたら、米国とニュージーランドの混成隊らしく、その他に 3 曲制作している Jonti も豪州出身ということで、オセアニア、侮れませんねー。

 

ところで、Hi-Tek がネタに使っている曲、これって G 線上のアリアだっけ?

 

★★★★

 

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Odd Future = OFWGKTA の過去レヴューは ↓

Genesis / Domo Genesis

Ego Death / The Internet

Cherry Bomb / Tyler, The Creator + I Don't Like Shit, I Don't Go Outside / Earl Sweatshirt
Feel Good / The Internet
Doris / Earl Sweatshirt
Wolf / Tyler, The Creator
Numbers / Mellowhype
channel ORANGE / Frank Ocean
The OF Tape Vol.2
Nostalgia, Ultra / Frank Ocean
Purple Naked Ladies + 4 Bonus Songs EP / The Internet
Goblin / Tyler, The Creator + Blackenedwhite / Mellowhype
 

HIPHOP 区切り 23:41 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Black America Again / Common

ワードは共通していても↓ のベテラン勢が 10 年以上ものインターヴァルなのに比べて、俳優業に手を出しつつも、コンスタントに新譜をリリースしている Common の 11 枚目。

America、Again なんてワードを目にすると、某大統領のセリフみたいだけど、まあ、方向性が同じはずはないよね。

 

今作でも No I.D. が Exective Prod. としてクレジットされているのだが、実際には Co-Exective Prod. とクレジットされている Karriem Riggins の手によるもの。

あと、Robert Glasper があちらこちらに出現してきます。

 

社会派らしく、序盤に Louis Farrakhan のスピーチをフィーチャーしたトラックや、Stevie Wonder をゲストに迎え、これまた King 師のスピーチを使ったタイトル曲が続き、少々気分が重くなりがちなのは前作と同じなのだが、その後にメロウ系のトラックが配されたりしていて、なかなかバランスがいいのではないでしょうか。

 

★★★★

 

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Common の過去レヴューは ↓

Nobody's Smiling / Common

The Dreamer/The Believer / Common
Universal Mind Control / Common
Finding Forever / Common
Cool Common Collected / Common
 

HIPHOP 区切り 23:49 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

and the Anonymous Nobody / De La Soul

こっちは 12 年ぶりATCQ に続くのは、同じくかつての Native Tongue 派の De La Soul。

ATCQ が 18 年ぶりなら、今日の De La Soul は 2004 年の「The Grind Date」以来、12 年ぶりの新譜ということです。

途中、2012 年に、Plug One こと Posdnuos と Plug Two こと Trugoy のコラボ盤はあったとのことなのだが、さっき検索してジャケ写を見てみても全く記憶になかった。

と言うか、リリースされていることすら、気が付いていなかったのだろう。

 

↓ で ATCQ にはいまひとつ鮮明な記憶がないと書いたのだが、こちらの De La Soul の 1st はすごいインパクトだったなあ。

まあ、"Knee Deep" 使いは P-Funk ファンにとってストライクゾーンど真ん中だったし、他のネタも従来の Hiphop ではとても使われそうにないもので新鮮だったからなあ。

でも、そのせいか、2nd 以降はだんだん印象に残らなくなってしまって、ついにはリリースされていることすら、気付かなくなってしまうことに。

 

それはさておき、今作も彼ららしく、一筋縄では行かない、ある意味ヒネくれたトラック揃いですねえ。

これに比べれば、↓ の ATCQ なんて、なんてストレートに Hiphop なのだろう。

 

★★★☆
 

HIPHOP 区切り 23:36 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

We Got It From Here... Thank You 4 Your Service / A Tribe Called Quest

濃いめの Black Music 関連書籍のご紹介が続いておりましたが、音盤紹介に戻りましょう。

いや、P-Funk から Hiphop に流れるにあたって、最適の盤(もうおわかりの方もいるかも。)があったのだが、通販で予約盤と一緒にオーダーしてしまったので、まだ未入手なんですよね。

なので、半ば無理やりに書籍紹介を突っ込んでみたのだが。

 

18 年ぶりで、登場するのは、グラミーでのパフォーマンスも記憶に新しい ATCQ の 18 年ぶりの 6th アルバム。

いや、まさか ATCQ の新譜がリリースされるなんて、予想だにしていなかった。特に、Phife は昨年亡くなってるし。

因みに、アルバムタイトルは Phife が付けたものらしいが、他の誰も意味がわかっていないのだとか。

 

とは言いつつも、Hiphop を聴き始めたころは、The Bomb Squad とかの過激なトラックを好んで聴いていたので、ATCQ はそれなりに聴いていたはずなのだが、リアルタイムでの記憶があまり鮮明ではないんだよね。

やっぱり、その頃は Jazz ネタなんて…、と思っていたのだろう。

 

さて、今作は、グラミーでも共演していた、Anderson .Paak、Consequence、そして Native Tongue 派からの付き合い Busta Rhymes の他、Kendrick Lamar (またか!)、Jack White、Elton John (!)などが参加している。

個人的には、今となっては、Jazz ネタであろうと、Black Sabbath ネタであろうと、Elton John ネタであろうと、Can ネタであろうと、全く受け入れられるのだが。

自分も大人になったものだ(?)。

 

★★★★

 

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A Tribe Called Quest (Q-Tip)の過去レヴューは ↓

Kamaal the Abstract / Q-Tip

The Renaissance / Q-Tip
 

HIPHOP 区切り 21:20 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

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