You're The Song I've Always Wanted To Sing / Timmy Thomas

こんなおっさんが?続いては、謎のリズムボックス・ソウルの使い手、Timmy Thomas の 1974 年産 2nd アルバム。

有名な "Why Can't We Live Together" をタイトルに戴く 1st は、以前、Atlantic 1000 円リイシュー・シリーズで復刻されていて、当ブログでもご紹介しましたねえ。

で、その後、T.K. リイシュー・シリーズのショウケース盤を聴いていたときに、あ、そう言えば、このシリーズで Timmy Thomas がリイシューされていたなあ、と気が付いて、今作の入手に至った次第。

 

1st の記事で、突然変異体かと思われた 1st の後、「リズムボックスは徐々になりを潜め、歌詞内容もフツーのラヴ・ソング系に移行していった」と書いたのだが、今作ではまだリズムボックスは健在ながら、バンドサウンドを導入し始めており、Little Beaver あたりと組んで、マイアミ・メロウ・ソウル方面にシフトしつつある印象。

M-1 タイトル曲を含む序盤はまだ 1st の延長線上にあるのだが、中盤以降は特にそんな印象が強いかな。

ということで、フリーソウルあたりからの需要もありそうな感触と申しましょうか。

 

それはそれでアリなのかも知れないが、個人的には 1st の変態性に感銘を受けていたので、そんなに早く宗旨替えしてくれなくても、と思わなくもなかったかなあ。

 

★★★☆

 

--------------------

Timmy Thomas の過去レヴューは ↓

Why Can't We Live Together / Timmy Thomas

 

The Miami Sound: Original Soul / Funk / Disco Collection の過去レヴューは ↓

Groove Machine / The J.B.'s + Pure Miami Jewels: T.K. Soul Standards
 

SOUL 区切り 00:58 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Complete & Unbelievable... The Otis Redding Dictionary Of Soul (50th Anniversary Edition) + Live At The Whisky A Go Go: The Complete Recordings

ガッタガッタThe King Of Soul の 1966 年産 5th アルバムの 50 周年記念盤。

2CD セットで、1 枚目にモノラル・ヴァージョン、2 枚目にステレオ・ヴァージョンを収録。1 枚目のボートラは同時期のスタジオ録音 5 曲、2 枚目のボートラはライヴ録音 3 曲なのだが、CD 時代になってからの発掘音源も含め、未発表トラックはない。

 

とは言え、極め付け "Try A Little Tenderness" (今回初めて知ったのだが、この曲、30 年代にビング・クロスビーが録音していたような古い曲だったんだって。)を始めとした名曲揃いのアルバムだし、ボートラのライヴ('67 の欧州ツアー・ライヴ)、特にこれまた "Try A Little Tenderness" の熱いことと言ったら。

こんなの聴くと、スタジオ録音がなんだか素っ気なく聴こえちゃったりするんだよねー。

 

★★★★
 

愛し合ってるかい?と思ったら、とんでもないものがリリースされてしまいました。

'66 年 4 月 8〜10 日の Whisky A Go Go @ LA でのショウ、全 7 セットの完全収録盤 6CD ボックス。

'68 年のオリジナル盤、'82 年の Vol.2 ('93 年に拡大再リリース)、2010 年の「Live On The Sunset Strip」など、今まで小出しにされてきていたものが、ついに全貌を現したというところでしょうか。

 

↑ の「Dictionary Of Soul」のリリース前だし、バックを務めるのは Booker T & MGs ではなく、当時のツアーバンドなのだが、それにしても、こんなのがリリースされる時代になるとは。

こういう形態のリリースは、Aretha の Filmore 以来、よく見かけるようになった気がする。Sly の 4CD セットというのもあったなあ。

まあ、元々ライヴ盤を制作するつもりだったのなら、全部録音していても不思議ではないのだが…。

 

"A Hard Days Night" とか、"Papa's Got A Brand New Bag" なんてのは、最後のセットにしか登場しないメニューだったんですね。

それが一番意外だった。

 

★★★☆

 

--------------------

Otis Redding の過去レヴューは ↓

Live On The Sunset Strip / Otis Redding & His Orchestra

Live In London & Paris / Otis Redding
Otis Blue : Otis Redding Sings Soul (Collector's Edition)
 

SOUL 区切り 00:10 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

The Rita Wright Years: Rare Motown 1967-1970 / Syreeta

そう言えば似てる。Bobby Womack でソウル気分になったところ、Stevie Wonder の ex-wife、Syreeta が Rita Wright と名乗って Motown で録音していた音源の発掘盤を。

あちらこちらの昨年のベスト盤企画に登場していたので、入手してみた次第。

 

ライナーや検索してみたところによると、彼女は元々受付嬢として Motown に入ったのだが、その後、デモ・シンガー経由で 1968 年に "I Can't Give Back The Love I Feel For You" でソロデビュー。ところが、後続リリースはなく、またデモ・シンガーに戻り、1972 年にようやく Stevie Prod. の 1st アルバムをリリースするに至ったのだとか。

 

で、今作全 24 曲のうち、リアルタイムでリリースされていたのは、"I Can't Give Back 〜" の両面の 2 曲だけで、あとは発掘音源集に収録された 4 曲と未発表 18 曲という構成。

 

"I Can't Give Back 〜" は、Motown に移ったばかりの Ashford & Simpson が H-D-H の監督下で制作したもので、最初は Supremes 向けのものだったのだが、結局ボツになったらしい。

でも、その後、惜しくなったのか、Diana Ross が自分でも録音している。

そもそも、彼女は Supremes のデモ・シンガーをしていたとのことで、そう言えば、Diana Ross と、声、似てるよね。

ライナーによると、彼女を Diana Ross 脱退後に Supremes に参加させる構想もあったらしいが、結局は実現しなかったとのこと。

そんなこんなで、今作には "Love Child" のデモ・ヴァージョンも収録されておりまする。

 

★★★★

 

--------------------

Syreeta の過去レヴューは ↓

One To One / Syreeta

Syreeta : Stevie Wonder Presents Syreeta
 

SOUL 区切り 23:45 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

The Legacy Of Funk + The Legacy Of Soul

ファンク兄さん6 レーベル・カタログのコンピレ "The Legacy Of 〜" シリーズのファンク編。

セレクターは再び DJ Reverend P。

今作には、未発表トラックは 3 トラックだけで、全て DJ Reverend の Edit。

ずいぶんと戦線縮小したような気がするが。

 

さて、カタログ元は昨日のディスコ編と同じなので、そのあたりからファンクを抽出するとなると、はて、誰がいるでしょうかね。

ということで、今作では、胸を張ってファンクだと言えるのは Isleys ぐらいで、全般的にゴリゴリのファンクは影を潜めていると申しましょうか、かなりアーバンな感触のコンピレに仕上がっている。

だって、The Jones Girl "Nights Over Egypt" とか、Luther Vandross "Never Too Much" なんて、フツーはファンクって思われてないでしょ。

更には、The Jacksons 名義の "Rock With You" ライヴ・ヴァージョンとか、Boz Scaggs "Lowdown" まで収録されている。

 

うーん、おそらく、セレクターは何らかの意思を持って、こういう選曲にしたのだろうが、個人的には、これをファンクと呼ぶには抵抗があるなあ。

 

★★★
 

ソウルおじさんもう 1 セット、ソウル編を行きましょう。

こちらも DJ Reverend P の選曲で、ということは、このシリーズ全てが彼のセレクションなのかと思いきや、ライナーによると、今回ご紹介したディスコ、ファンク、ソウルの 3 編だけが彼の担当だった模様。

なお、こちらも未発表トラックは 3 トラックだけで、全て DJ Reverend の Edit。

大盤振る舞いはディスコ編だけだったようだ。

 

さて、こちらも "Back Stabbers" で始まるセレクションで、なんだか 3 編とも似たような選曲だなあと思っていると、続いて Bobby Womack が登場し、ソウル感が高まる感じ。

なるほど、こちらの方がネーム的には、差別化できていそう。

それに、Nina Simone にはヤラれましたねー。

と思ったら、EW&F の「宇宙のファンタジー」(いや、この曲は単に "Fantasy" と書いても雰囲気出ないよね。)の Blaze による Mix があったりして。

 

ラス曲は Sly の "If You Want Me To Stay"。

あれ? じゃあ、なんで Sly をファンク編に使わなかった?

 

★★★☆

 

--------------------

The Legacy Of 〜シリーズの過去レヴューは ↓

The Legacy Of Disco
 

SOUL 区切り 23:24 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Hope Songs Vol.1 / D. J. Rogers

歌手には見えませんが…。Gospel つながりで、もう 1 枚。

このところ、マニアックなリイシューで注目されてる Play Back Records からの D. J. Rogers の 1982 年作品の復刻盤。

えーと、ショップでキャプション見て気が付いたのだが、M-3 "All I Gave Him was My Heart" は Z Records のモダンゴスペル・コンピレに収録されていましたね。

 

さて、見た目、ホントに歌手なのか? と思ってしまいそうな彼なのだが、検索してみたところ、本名は DeWayne Julius Rogers。

discogs あたりで眺めてみたら、1978 年産の「Love Brought Me Back」のジャケ写に見覚えがあった。企画モノか何かで、日本でもリイシューされてたんじゃあないかなあ。

 

で、今作、基本的には、メロウ・グルーヴ寄りのモダンゴスペルといった感じなのだが、パッケージ裏に、

Trailblazing Vocoder-laced Gospel Funk meets Modern Soul on "Hope Songs: Vol 1"

と記されておりまして、そう言われてみると、M-4 の導入部にそれらしきパートが。

なるほど、こんなの、他で聴いたことなかったかも。

 

★★★★
 

SOUL 区切り 01:04 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Get The Holy Funk!: Jewel Spiritual Groovers

聖なるファンクGospel つながりで、名門 Jewel レーベル音源をレア・グルーヴ的視点からセレクトしたコンピレ盤。

P-Vine 独自企画ということなのだが、同趣向のコンピレ盤は結構あるよね。

 

で、今作の目玉は Donny Hathaway 制作の Albertina Walker なるシンガー(すみません。結構有名なヒトらしいのだが、そちら方面には全く疎いもので…。)の 2 曲でしょう。

冒頭に登場する M-1 などは、まるで本人のカラオケを使ってるのではないかと思うほど。と言うか、そもそもこの曲、本人のデビュー・シングル曲なのだが。

 

他には、後にリリースしたフィリー詣で盤が有名な(えーと、当ブログでもかつてご紹介しているはずですが。) Keith Barrow が登場しておりまする。トラック自体はフツーだったけど。

まあ、タイトルとは少々違って、メロウ系もあったりするのだが、やっぱり個人的にはストレートなファンク系が気になるところ。

数曲収録されてる The Meditation Singers あたりが印象的だったかなあ。あと、M-14 のディラン・カヴァーがアツくってインパクト大でしたかね。

 

★★★★
 

SOUL 区切り 22:58 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

This Is Eleanore Mills!

1 ポンドっていくらぐらい?今日もレア物リイシュー(いや、厳密には、昨日のはレア物じゃあなかったけど。)で、Eleanore Mills なる女性シンガーが、1974 年に Sylvia Robinson の All Platinum 傘下の Astroscope からリリースした唯一のアルバム。リイシュー元は英 Soul Brothers。

なんでも、オリジナルは 450 ポンドでトレードされているらしい。

 

基本的には、メロウ・グルーヴ系としての位置付けでしょうか。

アーリー・ディスコの M-5 は、Z Rocords の「Under The Influence」シリーズの第 3 弾に使われていたようです。あら、初対面かと思ってたら、違ったのか。

他にも、フィリーっぽいストリングスがフィーチャーされてる M-3 とか、お約束のバラードとか、いろいろやってるけど、総じて佳作が多くて、意外な拾い物だったかな。

 

ところで、彼女はこの後 Norman Connors にフィーチャーされたりしながら、90s 前半には West End に移籍し、Kenton Nix の Prod. で、なんと "Geisha Love" などというトラックをリリースしたのだとか。

なんだか意外な展開だが、"Geisha Love"、ちょっと興味あるかも。

 

★★★★
 

SOUL 区切り 20:08 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Passage

これのどこがゴスペル?さて、今日は 1981 年産の Passage なるユニットの唯一のアルバム。
このユニットは、The Brothers Johnson の Louis Johnson (B)が、当時の妻 Valerie Johnson と Brothers Johnson のパーカッショニスト Richard Heath と組んで、なんとゴスペルをやっていると言うじゃあありませんか。
なんとも不思議な取り合わせに、思わずレジに運んでみたわけなのだが。

で、聴いてみたところ、えっ! これがゴスペル?
ゴスペルというワードから想像される熱さやコール・アンド・レスポンスの欠片も感じられないソフトなヴォーカル、そして、まるでブラコン、いや、これは最早 AOR だな、とにかく洗練されたスムーズなサウンド。
いやあ、中味が間違ってるのかと思いましたよ。でも、全体的に妙にベースが跳ねているので、これはやっぱり彼らなのだろう。

そうこうしているうちに、ふと耳に入ってきたのが、"I See The Light" という歌詞。
あ、ひょっとすると、これって歌詞がゴスペルなのか?
なるほど、そう気が付いてみると、他にも "Power" とか "The Son Will Come Again" などというタイトルが…。
いやあ、これは英語が苦手な自分にとっては盲点だったなー。

★★★☆
 

SOUL 区切り 23:21 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

The Sisters And Their Sons / The Loving Sisters

とても息子のようには…。さて、今日もゴスペル系を。
The Loving Sisters なるグループの 1974 年盤です。オリジナル・リリースはゴスペル系に強い Peacock レーベルから。

こちら、キャプションによると、

Peacock にコレクターズアイテムを多数残してきたアーカンソーを代表する名門グループ The Loving Sisters。中でもコズミックファンクの名曲 “Cosmic Consciousness” を収録した本作は今もなお高値で取引されるレア盤だ。

とのこと。
ところが、「名門グループ」とされている割りには、このグループのこと、検索してもよくわからないんですよね。wiki にも載ってないし。
で、いろんなところからの断片的な情報を合わせてみると、どうやら Gladys McFadden を中心とした 4 姉妹グループのようだ。
ということは、ジャケ写で後ろに立っている 4 人がメンバーで、その前に座っているのはタイトルどおりに息子たちということ?
いや、どう見ても、旦那サンにしか見えないぐらいの老けぶりなのだが。
でも、ライナーによると、今作に登場する男声は Gladys の息子の Leonard Givens (なんで姓が違う?)とのことらしく、本当に息子たちなのかも知れないね。

で、今作の目玉は、↑ にも書かれているけど、好事家の間では知られている M-4 コズミック・ファンク。かれこれ 7 年半ぐらい前にこのブログでもご紹介した Southport Weekender の Mr. Scruff パートでも使われておりました。
… って、これも検索して見つけるまで、全く忘れていたけれど。
他には、M-2 も疾走感あふれるトラックで、フツーにカッコいいです。
それから、2 曲ぐらいあるブルージーなトラックも気になったかな。
でも、制作当時には、こんな風に評価されるなんて想像もしていなかっただろうなー。まあ、奇跡の産物といった感じでしょうか。

★★★★
 

SOUL 区切り 23:30 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Brothers & Sisters / The Voices of East Harlem

間に合わせ盤今日も濃いところで、ゴスペル系を行ってみましょうか。
The Voices of East Harlem 全 4 枚のアルバムのうち 1972 年産の 2 枚目の紙ジャケ・リイシュー。
この盤にも少々説明が必要ですねー。
このアルバム、オリジナル・リリース元は 1st と同じく Elektra なのだが、元々 Danny Hathaway Prod. で録音されながらお蔵入りしていた幻の 2nd 用の曲がメインで、足りない部分はシングル曲や 1st の曲を再収録して穴埋めしていて、しかも欧州オンリーのリリースだったらしい。
なので、オリジナルのようなコンピレのような微妙と言うか、中途半端と言うか、まあ、そんなポジションなんだよね。以前、このブログで '73 年盤と '74 年盤をご紹介したときに、2nd と 3rd と書いたのは、そんな事情だから。
今回のリイシュー元は、お隣の国の Big Pink なのだが、この会社の日本国内仕様盤って、何だか妙に強気の価格設定なんだよね。そんなこんなで、今回は入手しようかしまいか、結構悩んだのだが。

で、結果として、買って正解だったかな。
ライナーによると、Danny Hathaway Prod. 曲のメンバーは、Phil Upchurch (G)、Willie Weeks (B)、Fred White (Dr)という、あの Live 盤と同じメンツですよ。当時のニューソウル色濃い演奏を聴かせてくれて、そりゃあ、悪いわけない。
でも、個人的な趣味で言えば、後に Stuff となる 1st のメンバーの方が、ヴォーカルが際立っていて好きかなあ。

★★★★

--------------------
The Voices of East Harlem の過去レヴューは ↓
Right On Be Free / The Voices of East Harlem
The Voices of East Harlem + Can You Feel It / The Voices of East Harlem
 

SOUL 区切り 23:35 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

+ 1/21PAGES + >>