Reflections - Mojave Desert / Floating Points

自然派だったの?

Sam Shepherd のプロジェクト Floating Points の新作。

全 5 曲 27 分程度の作品で、前作に続き、EP 的な位置付けでしょうか。

と言いつつも、同程度の長さのショートフィルムを収録した DVD が付いておりまして、ライナーによると、CD 自体はこのショートフィルムのサントラということらしく、要するに映像の方が主役といったところなんですね。

 

で、今作は、カリフォルニアにあるらしいモハーヴェ砂漠で録音されたものとのことで、ショートフィルムにはその砂漠でのフィールド・レコーディングや演奏の様子が収録されていて、特にストーリーがあったりするわけではないのだが。

 

それで、音源の方なのだが、前作のレヴューで、なんだかプログレっぽいところがあるという風なことを書いているのだけど、今作では更にプログレ感がアップ。

M-2 なんか、David Gilmour ばりのギターがフィーチャーされていて、まるで Pink Floyd だもんね。

 

このまま行くと、次作はプログレそのものになっていそうだ。

 

★★★★

 

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Floating Points の過去レヴューは ↓

Kuiper / Floating Points

Elaenia / Floating Points

 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:54 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Outside The Echo Chamber / Coldcut × On-U Sound

エコー室の外?続いては、今までありそうでなかった Coldcut と On-U Sound すなわち Adrian Sherwood のコラボ盤。

このところ、Pinch との共演盤を 2 枚リリースしている Adrian Sherwood なのだが、個人的には Coldcut との共演の方が圧倒的にしっくりきますねえ。

 

日本盤は全 17 曲構成。オリジナル 10 曲に続いて、Roots Manuva をフィーチャーしたボートラ、そしてオリジナルのうちヴォーカル・トラックのダブ・ヴァージョン 6 曲という構成。

ゲスト・ヴォーカルとして、Roots Manuva の他、最早レギュラーと化しているペリー提督、その他には Junior Reid、Chezidek、Ce'Cile、Elan などのレゲエ勢、そして初めて見かけるネームの Hamsika Iyer (インド系?)、Rholin X という面々。

 

謎のインド系があったりするけれど、さすがは彼らならではの刺激的なトラックが続きます。

と思ったら、Chezidek、Ce'Cile、Elan などレゲエ系シンガーをフィーチャーしたトラックが、彼らにしてはヒネリのないストレートなレゲエ・トラックなんですよね。

まあ、嫌いじゃあないけれど。

 

いや、実は、オリジナル 10 曲のうち、Ce'Cile と Elan の 2 曲は同じレゲエ・トラックの男声・女声のヴォーカル違い。そして、Chezidek のとボートラの Roots Manuva が、これまた同じトラックなんですよね。

それに、その 2 曲のダブ・ヴァージョンがまた登場するわけで、それで、何となくユル〜い後味がしなくもないような…。

 

★★★★

 

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Adrian Sherwood の過去レヴューは ↓

Man vs. Sofa / Sherwood & Pinch

Environmental Holes & Drastic Tracks 1981-1986 / African Head Charge

Dread Operator: From the On-U Sound archives produced by Adrian Sherwood

Sherwood At The Controls Volume 2: 1985-1990

Bleeds / Roots Manuva

Trevor Jackson Presents Science Fiction Dancehall Classics
Late Night Endless / Sherwood & Pinch
Sherwood At The Controls Volume 1 : 1979-1984
The Music Killer EP / Sherwood & Pinch
Jungle Revolution / Congo Natty
Recovery Time / Adrian Sherwood
Survival & Resistance / Adrian Sherwood
Love Forever / New Age Steppers
On-U Sound Presents Lee "Scratch" Perry Nu Sound & Version
Dubsetter / Lee "Scratch" Perry & Adrian Sherwood
The Modern Sound of Harry Beckett
The Mighty Upsetter / Lee "Scratch" Perry
Becoming A Cliche / Adrian Sherwood
 

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Electro: Compiled by Joey Negro

エレクトロって何?Joey Negro 率いる Z Records のコンピレ。今回は、総帥自らセレクトした Electro 編。

 

とは言うものの、いまひとつイメージがわかないかなあ。

事前には、Model 500 みたいな初期テクノをイメージしていたのだが、実際に聴いてみたところ、あ、この感じね。

Afrika Bambaataa "Planet Rock" から連なる系譜と申しましょうか、80s 前半の Hip hop 色濃い電子ファンクみたいな。

 

英語版 wiki で調べてみたら、Electro とは、

a genre of electronic music and early hip hop directly influenced by the use of the Roland TR-808 drum machines

とのことのようだ。あちらではジャンルとして確立しているようですね。

同じように、日本ではあまりなじみのないジャンルということでは、Freestyle を思い出したり。

 

「エレクトロ」というワードは、使い勝手がいいので、当ブログでも、最近の R&B からアムロに至るまで、結構多用しているのだけど、これからは気を付けなきゃならないかなあ。

いや、気にしないようにしておいた方が楽か。

 

えーと、今作に関しましては、Grandmaster Flash から Paul Hardcastle、そして Aleem とか、The Packman と称する謎のアーティスト(えっ?本名なの?)とか、なかなか楽しめました。

 

ちょっとおまけして、

★★★★

 

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Joey Negro の過去レヴューは ↓

Remixed With Love by Joey Negro Vol.2

Supafunkanova Vol.1: Compiled by Joey Negro & Sean P
Le Freak - Music Inspired By Chic: Compiled by Joey Negro
90's House & Garage : Compiled by Joey Negro
Supafunkanova Vol.2 : Compiled by Joey Negro & Sean P
House Masters / Joey Negro
Italo House : Compiled by Joey Negro
Remixed With Love by Joey Negro
The Secret Life Of Us / Joey Negro and the Sunburst Band
Go Go Get Down : Compiled by Joey Negro
Joey Negro Presents The Soul Of Disco Volume 3
Locked In The Vinyl Cellar / Joey Negro
Moving with the Shakers / Joey Negro and the Sunburst Band
Lust - Art & Soul : A Personal Collection by Joey Negro
Back In The Box / Joey Negro
 

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Principe del Norte Remixed / Prins Thomas

助けてー。昨年初めごろにリリースされた Prins Thomas 「Principe del Norte」のリミックス 2CD セット。

今作も昨年の秋ごろにリリースされていて、割りと早い時期に入手していたのだが、レヴューするのをすっかり忘れておりました。

 

リミキサーとして参加しているのは、久しぶりの Villalobos の他、The Orb とか、I:Cube とか。

Prins Thomas 自身もリミキサーとして 1 曲参加している他、未発表 3 トラック(オリジナルの収録曲のタイトルが A1 〜 H だったので、ここでは I 〜 K。)を提供している。

 

それぞれのリミキサーが自身のキャラ風のリミックスを聴かせてくれている(と言うほど、それぞれのことを知っているわけでもないのだけど。)のだが、オリジナルが Prins Thomas 初のアンビエント作品と謳われていた割りには、個人的にはあまりアンビエント感がなかったのに対し、今作の方が Prins Thomas 自身の未発表トラックも含めて、アンビエント感が強かったかも。

あ、それは Villalobos のせいか。

まあ、そっち方面ばかりじゃあなく、I:Cube あたりはきっちりとダンサブルに仕上げているのでご安心を。

 

★★★☆

 

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Prins Thomas の過去レヴューは ↓

Principe del Norte / Prins Thomas

Prins Thomas Presents Paradise Goulash
Rainbow Disco Club Vol.1 / Prins Thomas
10 Years Of Full Pupp (2004-2014)
III / Prins Thomas
II / LindstrØm & Prins Thomas
II / Prins Thomas
Prins Thomas Presents Cosmo Galactic Prism
Zero Set II - Reconstruct
Prins Thomas
 

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Death Peak / Clark

くしゃくしゃだ。前作「The Last Panthers」のサントラ盤を含めると 9 枚目となる Clark の新譜。

またしても、自分の顔をジャケ写に使いたいのか・使いたくないのか、よくわからないデザインとなっていますねえ。

おまけに、タイトルが「死の頂」ときたもんだ。

キャプションによると、ご本人が、

この山の出発地点は、穏やかに蝶の舞う牧草地が広がっている。でも最後には危険でおそろしい頂にたどり着き、あらゆるものが壊れた光景を眼下に見渡すことになるんだ。

と語っているらしく、いかにも彼が言いそうなコメントじゃあないですか。

 

ということで、内容的には、最近の彼のアルバムの傾向を踏襲した、「Clarence Park」的サウンドスケープと例のハードコアな爆裂サウンドとの混合体となっておりまする。

意外だったのは、M-2 が(彼にしては) Pop な感触のダンストラックだったことかなあ。

 

★★★☆

 

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Clark の過去レヴューは ↓

The Last Panthers / Clark

Clark

Feast/Beast / Clark
Fantasm Planes / Clark
Iradelphic / Clark
Clarence Park / Chris Clark
Totems Flare / Clark
Turning Dragon / Clark
 

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AZD / Actress

超合金スタイル…。Actress こと Darren Jordan Cunningham の Actress 名義での 3 年ぶり 5th アルバム。

まあ、3 年ぶりと言っても、その間「DJ Kicks」があったり、変名 Levantis でのアルバムがあったり、これまた変名 That Knightsbridge OG、Dial 666 8100、Bank Of England (!)でのカセット(!!)のリリースなど、いろいろ活動していたようだ。

とエラそうに書いているが、実は彼のことは「DJ Kicks」でしか知らなくって、変名でのリリース情報はライナーの受け売りなのだ。

 

それはさておき、今作、タイトルの読み方すら不明なのだが、邦題は「アジッド」と付けられている。

帯によると、「超合金スタイルでトリップする漆黒のパラレル・ワールド」とのことで、なんだか分かったような・分からないような。

単にジャケ写を見てイメージしただけじゃあないのかとも思うが。

 

個人的には、元々「DJ Kicks」の "Bird Matrix" を聴いて、彼に興味を持ったので、前半のミニマル的展開は少々厳しかったかなあ。

中盤以降のビートの効いた(ダークだけど)トラックはストライクゾーンなのだが。

そんな中でも、シンフォニックなのだったり、結構振れ幅が広いんですねえ。M-6 の終盤には謎の日本語が登場するし。

あ、↑ で書いたカセット曲もタイトルを変えて 2 曲収録されているらしいです。

 

★★★☆

 

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Actress の過去レヴューは ↓

DJ Kicks / Actress
 

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Arca

おはぐろ疑似トロピカルに続いて、リアル南米ヴェネズエラ出身の Arca のセルフ・タイトルド 3rd アルバム。

今回もジャケ写のインパクト、デカ過ぎ。

一定時間直視していると気分が優れなくなる。

 

それはさておき、内容的には、例によって異形のエレクトロ … いや、「例によって」じゃあないな。

冒頭、なんとヴォーカルが登場していて、それが彼自身によるものらしいじゃあないですか。

それ以外(と言うか、「それ」自体が大きな違いなのだが。)は「例によって…」の世界が展開されているわけなのだが、聴いていて美しさを感じるようなところも。

いや、これまでの 2 枚は、あまりの異形ぶりに採点をパスしてしまうほどだったのだが、彼の展開する世界に慣れてきたのかなあ。

それはそれで危険なような気がしなくもないが。

 

★★★★

 

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Arca の過去レヴューは ↓

Mutant / Arca

Xen / Arca
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 01:48 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

A Thousand Skies / Clap! Clap!

宇宙に展開疑似トロピカル・エレクトロで話題の伊 Cristiano Crisci のプロジェクト Clap! Clap! の 2nd アルバム。

今回も、オリジナルはアナログ 2LP 仕様だったところ、日本のみ独自 CD 化したものとのこと。

近ごろ、アナログ復権などと言われているけど、やっぱり日本では CD じゃあないとダメというところなのかなあ。日本は家が狭いので、収納場所にも困るからねえ。

まあ、自分もアナログ装置持っていないし。

 

それはさておき、今作ではなんと「島」を飛び出して、一気に「宇宙」に行ってしまっている模様。

えーっ、そりゃあ飛び出し過ぎでしょ。フツーなら「島」の次なら「大陸」あたりが関の山だ。

 

聴いてみたところ、従来のトロピカル・エレクトロにコズミック・フレイヴァーを加えたという感じで、何と申しましょうか、摩訶不思議な感触ですねえ。

1st をレヴューした際に「次なる展開を見てみたいところ」と書いたのだが、実際には新たな方向に展開するとはそんなには想像していなかったんだよねー。
それが、宇宙ですか…。

いや、こうなってくると、本当に次なる展開が気になってきた。

 

★★★★

 

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Clap! Clap! の過去レヴューは ↓

Tales From The Rainstick / Clap! Clap!

Tayi Bebba / Clap! Clap!
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 00:10 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Thundercat Presents "Drunk"

地獄の黙示録続いては、Thundercat こと Stephen Bruner の約 3 年半ぶりのソロ名義 3rd アルバム。

この 3 年半のインターヴァルに、Kamasi Washington 「The Epic」や Flying Lotus 「You're Dead!」に参加したり、何より Kendrick Lamar の "These Walls" でグラミーを受賞したり、彼を取り巻く環境も随分と変わってきたもので。

前作をレヴューしたときには、「エレクトロ・ビート・ミュージック系でジャズの素養あり」的な、あっさりめのイメージぐらいしかなかったのにね。

 

さて、今作、何と言っても、このジャケ写がインパクト大。

前作の横顔ジャケ写もなかなかのものだったのだが、今回は北大路欣也が地獄の黙示録に出演しているような…。

内容の方は、前作の延長線上にありつつ、更に歌モノ方面へのシフトが進化したような。

特に M-8 "Show You The Way" に至っては、彼のヒーローだったという Michael McDonald と Kenny Loggins が参加しているではないか!

あ、なるほど、彼の歌モノのルーツはそのあたりにあったのか。

こうして提示されるまで、そんなつながりには全く気付かなかったが、そう言われてみると、なんとなく理解できるかな。

他には、お返し参加の Kendrick Lamar とか、Wiz Khalifa とか、Pharrell (どこにでも乗っかってくるなあ。)とか、日本向けボートラだけど Mac Miller とかが参加しておりまする。

 

ところで、ブックレットに「酔」という漢字が大々的にフィーチャーされているのだが、どういう意味が?

 

★★★☆

 

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Thundercat の過去レヴューは ↓

Apocalypse / Thundercat
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:25 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Good Luck And Do Your Best / Gold Panda

巡回中続いては、Gold Panda。

かれこれ 5 年ぐらい前(えっ、もうそんなになるのか…。)に、彼の Mix による DJ Kicks をご紹介したのだが、実は彼のこと、よく知らないんだよね。

検索してみたところ、「Lucky Shiner」(2010)、「Half Of Where You Live」(2013)に続く、3 枚目のアルバムになるのだとか。

 

ライナーによると、元々、日本に住んでいた経験があり、日本贔屓の彼が、Laura Lewis なるフォトグラファーが日本で撮った写真(このジャケ写もそうみたいだ。)を使ったドキュメンタリーを作ろうとしたことが、今作制作のきっかけになったということのようだ。

で、アルバムタイトルは、日本のタクシーの運ちゃんにかけられた言葉に由来しているらしい。

ついでに言うと、M-3 は "Chiba Night" なるタイトルだ。… って、どんな夜?

 

↑ の DJ Kicks では、かわいいネームに関わらずダウナーな Mix だったという印象があるのだが、今作はメランコリックで叙情派エレクトロという感じでしょうか。

これまたライナーによると、今作は 1st の感触に近く、要するに、彼の元々の指向性がこちら方面にあったのだろう。

いや、そうとは知らず、失礼いたしました。

 

★★★☆

 

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Gold Panda の過去レヴューは ↓

DJ Kicks / Gold Panda
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 00:08 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

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