Innervisions / Compuma

以前、ルーツ&ダブな Mix 盤をご紹介した Compuma こと松永耕一氏の最新 Mix。

すこし前に、コロナ禍でショップが休業している際に、通販サイトを物色していて発見したもので、何でも 3 年ぶりの作品なのだとか。

↑ のルーツ&ダブな Mix が気に入っていたので、入手に至った次第なのだが、ショップのキャプションには、

キックと低音の反復で踊らせるわけではなく、現実逃避をうながすためのヒーリングミュージックでもない。

曖昧に溶け合い解体された音の粒子は見えないこの世界の不穏を象徴している。姿は見えないが確かに存在する気配は輪郭を持たない一つの生命体だ。

蔓延するウイルス、歪みきった情勢、積もる不安と焦燥。何層にも重なった気配の向こう側で警告ランプのリズムは乱れる。

などと記されていて、何のことやらよくわからない。

 

Innervisions part 2 と part 3 の 2 部構成(part 1 はどこ?)で、聴いてみたところ、ミニマルな電子音が延々と続く展開で、いやあ、なかなかの手強さでした。

これは、安易に採点できるようなシロモノではなく、パスさせていただくしかありません。

 

ところで、先日修理に出した(もう戻ってきたけど。) Denon の CD プレイヤーに詰まってしまったのが、実はこの CD。

やっぱり、インディーズだとサイズが微妙に均質ではなくって、詰まりやすかったりするのだろうか。(偏見?)

これからは、インディーズ系は Amadana で聴くようにしなければ。

 

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Compuma の過去レヴューは ↓

Cosmic Force betrayal chapter 2 mixed by Compuma
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:22 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Friday Forever / Everything Is Recorded

XL の主宰者 Richard Russell 制作の「Everything Is Recorded」がリリースされたのが 2 年前。

単発の企画モノだと思っていたのだが、まさかの続編がリリースされているではないか。

オープニング曲が "09:46 PM / Every Friday Thereafter"、ラス曲が "11:59 AM / Circles" というタイトルで、その間の曲のタイトルにもそれぞれ時系列に時間が付されていて、どうやら金曜日の夜のストーリー仕立てとなっている模様。

 

前作は、Peter Gabriel、Kamasi Washington、Sampha、Syd、Green Gartside 等々、豪華なゲスト勢が参加していたのだが、今作では、前作に引き続き参加している Infinite とその父親 Ghostface 以外は初めて見かけるネームばっかりだ。ライナーによると、UK シーンで売り出し中のニューカマーが多数参加ということらしいが、申し訳ないが、そのあたりはほとんどチェックしていないので…。

 

前作には、わかりやすい Curtis Mayfield ネタがあったりして、クールなプロダクションの中にもソウルテイストが効いていたのだが、今作はそのあたりが薄まって、英国風味が強まっていると申しましょうか。

Ghostface の親子共演曲は、Hiphop のような、House のような。

 

★★★☆

 

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Richard Russell の過去レヴューは ↓

Everything Is Recorded By Richard Russell

Ash / Ibeyi

The Bravest Man In The Universe / Bobby Womack
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:08 区切り comments(0) 区切り - 区切り

It Is What It Is / Thundercat

緊急事態宣言以降、ショップもほとんどが臨時休業していて、以前にも増して音盤購入頻度が低下しているのだが、最後にショップを巡回した際に入手したのが、この Thundercat の新譜。

途中、Remix 盤があったりしたのだが、「Drunk」から数えると約 3 年ぶりということになるかな。

 

当ブログを検索してみると、兄弟の作品を初めとして、「Drunk」以降、彼の名前がいっぱい引っ掛かってくることといったら。

それだけ、引っ張りだこだったってことでしょう。

 

内容自体は、西海岸テイストのメロウなヴォーカル+お得意の高速ベースをフィーチャーしたジャジーなトラックという、前作路線を更に推し進めたもの。

メランコリー感が数割増しとなっている印象もあるのだが、ライナーによると Mac Miller が亡くなったことにも関係があるらしい。

ゲストは概ねおなじみの連中なのだが、中には Steve Lacy、Childish Gambino、Steve Arrington という新旧の組み合わせで、ファンクっぽい曲をやっていたりして、このあたりが新機軸という感じ?

でも、→ のジャケ写画像ではわかりにくいけど、今の彼の見た目って、George Clinton 翁そのものって感じだもん、ファンクやるのも当たり前(?)でしょう。

ボートラには、前作に引き続き Michael McDonald をひっぱり出してきていますねえ。

 

それにしても、RSD も延期されちゃうような状況で、それ以外の新譜も後ズレされたりするのかなあ。

ますます購入頻度が低下しそうだが、ここはひとつ、家に籠りつつ、正常化するのを待つしかないかなあ。

 

★★★★

 

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Thundercat の過去レヴューは ↓

Thundercat + OG Ron C & The Chopstars Present "Drank"

Thundercat Presents "Drunk"

Apocalypse / Thundercat
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:39 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990

以前、米 Seattle の好事家向け再発レーベル Light In The Attic からリリースされたジャパニーズ・シティポップ系コンピレ盤をご紹介したのだが、このレーベル、Japan Archival Series と称して、何枚かリリースしておりまして、本日のお題はそのシリーズから。

今作は、元々、ちょうど 1 年ぐらい前にリリースされていたのだが、2CD セットなのに、どのショップでも ¥5000 近くしていたので、躊躇しているうちに Sold Out となっていた。

それが、再入荷したとのことだったので、とりあえず入手してみた次第で。

 

現物を見てみて、プライスの秘密が判明。

アナログ 7" サイズで、全 60 ページのハードカヴァーブック仕様の豪華装丁となっていたのですねえ。

とは言うものの、全 60 ページの解説はブルーの単色刷りで、わざわざこんなサイズにしなくてもと思わなくもなかったが。

 

ジャケ写は、ぱっと見では ↑ のシティポップ系の永井博氏のイラストの実写版的な印象だったので、「環境音楽」と銘打ってはいても、それなりに聴きやすいセレクションなのかと勝手に思っていた。久石譲とか、日向敏文とか、深町純とか、そんなラインアップも、そう思わせる要因でもあったし。

ところが、蓋を開けてみたら、みんな想像以上にガッツリ環境音楽していた。80s は環境音楽の時代だったのか。

きっとバブル期のサブカル雑誌あたりで、「今はアンビエントが最先端。ほら、YMO もやってるじゃあないか。」みたいな記事を読んで、そのつもりになって聴いていたのかなあ。DC ブランドのファッションショーの BGM に使われたりしてね。

 

あ、ちなみに、このジャケ写の建物は、鹿児島県指宿にある岩崎美術館らしいです。

 

★★★☆

 

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Japan Archival Series @ Light In The Attic の過去レヴューは ↓

Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR and Boogie 1976-1986
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 02:26 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Nulife / De De Mouse

遠藤大介氏のソロプロジェクト De De Mouse のニューアルバム。

8th アルバムにして、当ブログ初登場です。いや、ネーム自体はずいぶん前から知ってはいたのだが、アニメのサントラかと思うようなデザインばっかりだったもんねー。それで、試聴すらしないでスルーしていたのだが、今作のこのジャケ画、なんかいい感じじゃあないですか。それで初めて聴いてみようかと思った次第で。

 

wiki によると、彼のアルバムにはいろいろと設定があるみたいで、前作の「be yourself」は、

普通の女子高生が学校帰りに見つけた見知らぬダイナーで、マスターからもらった店内 BGM のプレイリストが本作という設定。翌日、その場所を訪れるがお店は見当たらず、この世にひとつしかないプレイリストだけが手元に残る。 裏設定として、パラレルワールドの 10 代の自分に、このアルバムをこっそり届けに行く。

そして今作は、

「ゆあ」と名付けられた前作『be yourself』の女子高生と、「踊(ヨウ)」と名付けられた『Nulife』のジャケのダンサーとの出会いと別れがテーマ。下校中のゆあが、ダンスの練習をしているヨウに話しかけられたことにより、ダンスを通して様々な音楽と出会い、ふとした出来事をきっかけにヨウと別離をする。 ヨウはダンスの化身であり、前作『be yourself』の時ジャケにいた鼠が擬人化した姿でもある。

とのこと。やっぱり、アニメみたいじゃん。

 

それはさておき、今作で展開されるのは、ラテンテイストが若干効いたカラフルでメロディアスなエレクトロディスコで、あゝ、こりゃあ聴きやすいわー。

もちろん、お家芸のコマギレヴォーカルも大々的にフィーチャーされておりまする。

ちなみに、今作を聴いていて ↑ の設定があるようには感じられなかったのだが、Spotify で前作をちょこっと聴いてみたら、カワイイポップ度がかなり高めで、なるほど、そう言われてみればそうなのかと思わなくもなかったかな。

でも、前作をショップで試聴していたら、多分買っていなかっただろうが。

 

★★★☆
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 00:01 区切り comments(0) 区切り - 区切り

TNGHT I & II

続いては、Hudson Mohawke とカナダの DJ/Prod. の Lunice との 2 人ユニット TNGHT。やっぱり「トゥナイト」と読むのでしょうねえ。

彼らが 2012 年にリリースした 1st EP 全 8 曲と今年リリースした 2nd EP 全 5 曲に、ついでに 1st リリース後のシングル曲まで、彼ら名義の全曲をリリース順にぶち込んだ日本独自企画盤です。

 

というような予備知識も入れずに、単にネームだけで面白そうだと思って入手して、更にライナーも読まずに、通勤時に聴いていたら、ちょっと前の Apple の CM で使われていそうなトラックが冒頭から続いていたので、少々たじろいだ。

そりゃあ、そうでしょう。だって、7 年前の作品だったんだもの。と言うか、Hudson Mohawke は実際に Macbook の CM に起用されていたもんねえ。

 

と、まあ、前半はそんな感じで、後半の 2nd EP になると、さすがに今様テイストなのだけど、全体としては、基本的にはトラップ味付きの EDM と申しましょうか、陽性の Arca と申しましょうか、まあ、そんなところでしたかね。

 

★★★☆

 

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Hudson Mohawke の過去レヴューは ↓

Lantern / Hudson Mohawke

Satin Panthers / Hudson Mohawke
 

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Magdalene / FKA twigs

FKA twigs の 5 年ぶりの 2nd アルバム。

あれ? 今回は「LP2」とか、そんなタイトルじゃあないのですね。パッケージのデザインは 1st 同様の不気味さなのだが。

いや、1st からもうそんなに経っているのか。1st はかなりのインパクトだったので、つい最近だったように錯覚していた。そう言えば、1st のときは、なかなかの難物ぶりに、数日間更新できなかったっけ。大したこと書いてるわけじゃあないのにね。

 

検索してみたところ、1st の後、翌 2015 年に「EP3」ならぬ「M3LL155X」をリリース。… って、どういう意味? と言うか、何て読むんだ?

その後は Nike や Apple の広告に絡んでいたりしていたようだ。

 

で、今作、なんでも、子宮筋腫の手術をするなど、厳しい環境下で制作されたものらしい。

それと因果関係はなさそうだが、Future をフィーチャーしてみたり、Nicolas Jaar を初めとして Skrillex やら、Hudson Mohawke やら、コラボ相手も広がりを見せておりまする。

… と言っても、全体的な印象は前作とほぼ同じなのだが。

 

★★★★

 

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FKA twigs の過去レヴューは ↓

LP1 / FKA Twigs
 

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Crush / Floating Points

Floating Points こと Sam Shepherd の、えーと、これはどういう位置付けになるのでしょうか、1st アルバムの「Elaenia」の次の「Kuiper」は EP だったし、その次の「Reflections 〜」は映像とセットになった特殊な作品で、長さも中途半端だったし、そういう意味では、実質 2nd アルバムといった感じでしょうか。あ、その間に Late Night Tales もあったか。

 

で、今作。Perfume の次が、なんでこれ? とお思いでしょうが、なんとなくパッケージが似ていませんか。

こちら、初回限定で、パッケージにホログラム加工が施されていて、そう言えば、Aphex Twin の「Collapse EP」も初回は特殊パッケージだったなあ。なんだか、このあたりとアイドル系が意外と商法が近いというのも、マニア向け商売という共通性があるからかなあ。

あ、ちなみに、今作は Ninja Tune からのリリースです。

 

Floating Points と言えば、ジャズ趣味アンビエントで、更にはプログレ方面に接近しているという印象だったのだが、今作ではテクノ寄りにシフトしていると言うか、リードシングルの M-6 "LesAlpx" とか、特に中盤以降に顕著ですねえ。M-7 "Bias" の後半とか、M-8 "Environments" のこれまた後半なんて、Apx みたいだもん。

やっぱり、神経科学博士だけあって(あ、あまり関係ないか。)、一筋縄では行きませんねえ。

 

★★★★

 

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Floating Points の過去レヴューは ↓

Late Night Tales / Floating Points

Reflections - Mojave Desert / Floating Points

Kuiper / Floating Points

Elaenia / Floating Points
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:37 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Selected Tracks To Mix / Apparel Wax

恒例のショップ巡回中に発見した一品。面白そうなので、ちょっと手を出してみた。

→ の画像は、web で一般的に使われているものだけど、実際は透明なジュエルケースで、透けて見える盤面には、→ の左右が合体した(レコード状の体の上半分に "APPAREL"、下半分に "WAX" と記されている)シンボルが印刷されている。

 

で、その正体はと言うと、

ロンドンを拠点に活動するイタリア出身の DJ Kisk によるプロジェクト Apparel Wax の初となる CD リリースが日本限定独自企画盤としてリリース!これまでリリースして来たヴァイナルは軒並みソールドアウトし、クスッとなるおまけも、アイディア豊富なその音楽センスとリンクし毎度話題に。日本向けのミックス用に選曲したベスト盤的な今作にはおまけとしてコンドーム(限定 500 個)が付属!いい夢見ましょう。近年盛り上がりを見せるロンドンのディスコハウスブームのエッヂーな空気感と、ダフト・パンクやディスクロージャーのファンにも届くポップな作風を再編集したキラーチューンのオンパレードに頭の中フロアの上夜空の下みんな大草原。さぁ、皆さん今年の夏はジャジーでブギーな最高の夏にしような。

ということです。

残念ながら、コンドームは付いていなくって、その代わりに、このシンボルマークのタトゥーシールが付いてきた。

 

内容的には、↑ にあるとおり、ライトでポップなニューディスコといったところで、えーと、毒にも薬にも … と言ったら、言い過ぎだったか?

 

★★★☆
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:03 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Kiri Variations / Clark

鬼才つながりということで、「Death Peak」以来、約 2 年ぶりの Clark のニューアルバムは、英 TV シリーズ「Kiri」のサントラ盤。

要するに、前々作「The Last Panthers」と同類ということですね。

いや、たまたま某ショップサイトでマルチバイセールを実施していたタイミングで、Clark の新作がリリースされるというお知らせメールが送られてきたので、勢い余ってオーダーしたのだが、サントラ盤だと知ったのはその後のことで、「The Last Panthers」で苦戦したことを考えると、予め知っていれば試聴したりしてみたのかも。

そもそも、CLARK のキャリアの中でも特に異質で更なる新境地へと辿り着いたニューアルバム!! 程度のキャプションからは、予め分かるはずもないのだが。

 

ドラマの内容は、Kiri という女の子(ジャケ画の女の子?)が誘拐されて殺されて… というようなクライム・ミステリー系のようだが、音楽の方も「The Last Panthers」と同じく、アンビエント寄りとなっている。

「The Last 〜」に比べると、生楽器を積極的に使っているかなあ。

ということで、今回も採点はパスさせてもらった方がよさそう。

 

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Clark の過去レヴューは ↓

Death Peak / Clark

The Last Panthers / Clark

Clark

Feast/Beast / Clark
Fantasm Planes / Clark
Iradelphic / Clark
Clarence Park / Chris Clark
Totems Flare / Clark
Turning Dragon / Clark
 

ELECTRONICA / etc. 区切り 23:38 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

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