Infinity Of Now / The Heliocentrics

英エクスペリメンタル・ファンク・バンド The Heliocentrics のニューアルバムは、なんと Madlib Invazion からのリリース。

彼らに関しては、これまで Mulatu Astatke とのコラボ盤 @ Inspiration Information シリーズと Melvin Van Peebles とのコラボ盤をご紹介してきたのだが、どちらもかなりのエクスペリメンタル度で、なかなか手強かったんだよねー。

今回は、ショップを巡回していて、たまたま発見したのだが、Madlib 絡みということで、性懲りもなく、また手を出してみた次第。

 

パッケージの記載によると、Prod. はメンバーの Malcolm Catto と Jake Ferguson で、Exec. Prod. として Madlib と Egon がクレジットされている。

更には "Original Music Composed, Arranged and Performed by The Heliocentrics" とも記されていて、彼らの演奏が単なる素材となっているのかと思いきや、基本的には ↑ のコラボ盤と同一路線。

まあ、全編、ザラっとした感触なのが、Madlib が関与している証といったところでしょうか。

 

「基本的には ↑ のコラボ盤と同一路線」と書いたものの、女性ヴォーカル(これが Barbora Patkova ってヒト?)が大々的にフィーチャーされていて、↑ のコラボ盤よりはかなり取っつきやすい。

その一方で、サイケ感がかなりアップしていて、ところによってはクラウトロック的な印象も。

まあ、今回も、やっぱり手強かったことは確か。

 

★★★☆

 

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The Heliocentrics の過去レヴューは ↓

The Last Transmission / The Heliocentrics & Melvin Van Peebles

Inspiration Information / Mulatu Astatke + The Heliocentrics
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:10 区切り comments(0) 区切り - 区切り

New Groove / Richard "Groove" Holmes

以前、Flying Dutchman レーベルの廉価復刻シリーズの 1975 年産ライヴ盤をご紹介した巨漢オルガン奏者 Richard "Groove" Holmes。

そのライヴ盤は結構気に入っていたので、いつもなら調子に乗ってもう何枚か買っているところなのだけど、どういうわけか、そのまま放置してしまっていたのだが、これまた先日ご紹介した「SOUL 名盤 SUPER PRICE ¥980」シリーズ(それにしても、ずいぶんと短絡的なシリーズ名なこと。)にラインアップされていたので、久しぶりに拾ってきた次第。

 

今作、元々は、2018 年の「Groove Merchant Mo' Groovy Collection」シリーズの一員で、Flying Dutchman 移籍直前の '74 年にリリースされたもの。

同レーベル在籍時に、↑ のライヴ盤の記事に書いた Jimmy McGriff とのバトル盤をリリースしていたりしたようだ。

今作には、Bernard Purdie (dr)、O'donel Levy (g)などが参加していて、基本的には、オルガン・トリオ+パーカッション+ときどきホーンセクションという構成。そうです、Bernard Purdie に釣られて、拾ってきたのです。

 

それはさておき、予想どおりのグルーヴィーなジャズファンクが展開されているのは確かなのだが、ソウル色濃いヴォーカル物や Stevie の "You've Got It Bad Girl" のカヴァー、更にはボサノヴァっぽいのとか、いろいろとやっておりまして、その分、個人的には、もっとゴリゴリ行ってくれれば、と思わなくもなかったかな。

 

★★★☆

 

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Richard "Groove" Holmes の過去レヴューは ↓

Onsaya Joy / Richard "Groove" Holmes

 

SOUL 名盤 SUPER PRICE ¥980 シリーズの過去レヴューは ↓

Alice Clark

Soul Music Lovers Only: Early Days Of Disco 1973-1977 Selected By T-Groove
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:10 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Rolling Coconut Revue Japan Concert 1977 / Stuff

1977/4/8 〜 10 に晴海でローリング・ココナツ・レヴューなるフェスが開催されていたらしく、何でもクジラやイルカの保護をテーマとしていたという、今となっては微妙な感じなのは否めないが、まあ、フジロックやサマソニもない時代で、日本でそんな大型フェスを開く機会もあまりなかったのだろうし、無邪気に(?)やっていたのかも。

海外からは Jackson Browne、David Lindley、Eric Andersen など、国内では泉谷しげる、上田正樹、久保田麻琴などが参加していたらしいが、最終日の大トリを務めたのが Stuff。

何だか、いかにもな面々に混じって、少々場違いな印象もあるけど。

で、そのライヴ盤が今回リリースされていて、なかなかスゴい発掘だなあと思っていたら、一昨年に 14CD Box が発売されていて、その中の 1 枚の切り売りのようだ。

 

参加しているのは、Gordon Edwards (b)、Cornell Dupree (g)、Chris Parker (dr)、Richard Tee (key)で、Eric Gale と Steve Gadd を欠いていて、フルメンバーではないけれど、4 人でも Stuff は Stuff。

逆に、最低限の音数であることで、生々しいグルーヴが繰り広げられているような。

それにしても、これって 40 年以上も前のレコーディングでしょ? マスタリング技術の進歩はスゴいですよねー。

 

14 枚組の 14 枚目の切り売りなので、ラストに泉谷が登場しての MC と「蛍の光」が収録されております。

 

★★★★

 

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Stuff の過去レヴューは ↓

Teasin' / Cornell Dupree

Stuff It! / Stuff
Live Stuff + Live In New York / Stuff
Stuff + More Stuff
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:40 区切り comments(0) 区切り - 区切り

No Beginning No End 2 / José James

JUJU 姐さんからの Jazz つながりで José James。

このパターンって、確か、以前にも使ったような気がするなあ…。

とにかく、Bill Withers 作品集「Lean On Me」以来、1 年 4 ヵ月ぶり(とライナーに書いてあった。)のアルバムなのだが、そう言えば Bill Withers 亡くなっちゃったんですよねえ。

 

「Lean On Me」まで 5 作品をリリースした Bluenote を離れて、自らの Rainbow Blonde からのリリース。でも、タイトルは、2013 年の Bluenote 第 1 弾の続編的な位置付けだ。

その 2013 年作は、クラブ系ジャズシンガーという立ち位置から Jazz 寄りにシフトしたと個人的には感じたのだが、まるで D'Angelo みたいだと評されてもいたようだ。でも、ヴォーカルをガッツリとメインに据えた作品であることは確かで、そういう意味では今作はその流れを汲んではいるのだが、曲調のヴァラエティが大幅アップ、更には Pop 度もアップしている印象。

何と言っても、"Just The Way You Are" をカヴァーしているぐらいですから。

あと、奥様であり、共にレーベル設立者でもある Taali を初めとして、フィーチャリングされているゲストシンガーが多めなのも気になります。

それはさておき、個人的には、少々穏やか過ぎるのでは、と思わなくもないかな。ジャケ写のタトゥーは勇ましいけど。

 

M-2 の冒頭で「イチ、ニー、サン、シー」と日本語でカウントが入ったり、ボートラ前のラス曲のサブタイトルが「高尾山」だったり、彼って日本が好きだったのでしょうかねえ。

 

★★★

 

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José James の過去レヴューは ↓

Lean On Me / José James

Love In A Time Of Madness / José James

While You Were Sleeping / José James

No Beginning No End + The Dreamer Club Night Mix / José James

Blackmagic / José James
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:05 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Fuck Yo Feelings / Robert Glasper

今日は、正真正銘のジャズ、いや、ちょっと違うかも。

とにかく、Robert Glasper のソロ名義最新アルバム。今回、Blue Note から Concord 傘下の Loma Vista に移籍しております。

 

キャプションなどによると、今作は、Robert Glasper が 〜 Experiment のメンバー、Chris Dave (dr)と Derrick Hodge (b)に声をかけ、続いて、他の友人たちも招集し、およそ 2 日でほとんど録音を済ませたのだとか。

どうやら mixtape 的な位置付けだったようで、日本先行で CD 化された模様。

 

で、招集された友人たちというのが、James Poyser、Terrace Martin に始まり、Bilal、Yasiin Bey あたり、果ては Herbie Hancock にまで至っている。まあ、だいたいはいつもの連中かと思うのだが、珍しいところでは大坂なおみ関連(?)の YBN Cordae なども。

 

2 日でほぼ完成させたということで、即興的でラフなタッチではあるのだが、その反面、いつもより Edit が目立っているような。

シンガーやラッパーがフィーチャーされているトラックも多い一方で、エクスペリメンタルなトラックもあったりという風に振れ幅も大きいので、そんなこんなでジャズ感は低めですかねえ。

あれ? 冒頭で「正真正銘のジャズ」って書いたんじゃあなかったっけ?

まあ、個人的には、こういうテイストの方が、全然聴きやすいのだが。

 

★★★★

 

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Robert Glasper 関連の過去レヴューは ↓

August Greene

Collagically Speaking / R + R = NOW

The ArtScience Remixes / Robert Glasper × Kaytranada

ArtScience / Robert Glasper Experiment

Everything's Beautiful / Miles Davis & Robert Glasper + Miles Ahead (OST)

Covered / Robert Glasper

Nina Revisited... A Tribute To Nina Simone
A Long Way To The Beginning / Seun Kuti & Egypt 80
Black Radio 2 / Robert Glasper Experiment + Live Today / Derrick Hodge
Black Radio Recovered : The Remix EP / Robert Glasper Experiment
Black Radio / Robert Glasper Experiment
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 22:36 区切り comments(0) 区切り - 区切り

Rubberband / Miles Davis

もう何回も書いていて、しつこいとお思いでしょうが、このところ音盤購入数が激減しており、以前のように前後のつながりを考えながらご紹介をしていくのが難しくなってきた。まあ、以前も無理やりつなげてたところはあったのだが。

ということで、今日は無理やり Miles Davis です。

えーと、ライナーやキャプションによりますと、今作は、彼が Columbia を離れて Warner Bros. と契約した第 1 弾として、1985/10〜1986/1 にレコーディングされたのだが、結局リリースされることはなく、その後制作された「Tutu」が移籍第 1 弾としてリリースされたのだとか。

それで、ファンの間では幻のアルバムとして知られていたらしいのだが、昨年の RSD に 4 曲入り「Rubberband EP」がリリースされ、そして今般アルバムがお目見えとなったとのこと。

 

と、まあ、書いてはみたものの、個人的には 70s のいわゆるエレクトリック・マイルス期の作品は何枚か聴いているのだが、それ以外のものを聴いたことがなく、なので名盤と言われている「Tutu」も聴いたことがありません。ついでに付け足しておくと、エレクトリック期のものを何枚か聴いたとは言え、所詮素人であることに変わりはないのだが。

 

ということで、Spotify で「Tutu」をさらっと流し聴きしつつ、聴いてみたのだが、Ledisi や Lalah Hathaway などをフィーチャーしたヴォーカル曲が数曲あって、それがフュージョン系 R&B 的な感触で、ずいぶんと聴きやすいのですねえ。あと、Funk っぽいものとか、ラテンテイストのものもあったりして、何だかイメージとずいぶん違うような。

それで 80s マイルスってこんなのだったのかと思いつつ、「Tutu」を聴いてみたら、そっちの方はもっと Jazz 寄り(って、元々 Jazz だけど。)のような。

今作でもインスト曲は「Tutu」のテイストに近いものもあるけれど、もっと当時のコンテンポラリーなテイストを取り入れているような印象かなあ。あ、でも「Tutu」でも Scritti Politti のカヴァーを演ったり、若干 Dub 風味が効いたレゲエっぽい曲を演ったりしているのか。

 

そんなこんなで、自分のような素人でも取っつきやすくはあるのだが、果たしてジャズ通の方はどういう風にお思いなのだろうか?

 

★★★★

 

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Miles Davis の過去レヴューは ↓

Everything's Beautiful / Miles Davis & Robert Glasper + Miles Ahead (OST)

Miles At The Fillmore - Miles Davis 1970: The Bootleg Series Vol.3
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:30 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Love Will Find A Way / Philip Bailey

EW&F のヴォーカリスト Philip Bailey のソロアルバム。

何でも、17 年ぶりの 11th アルバムだそうな。

 

まずは、参加メンバーから。

Christian McBride、Derrick Hodge (b)、Will.I.Am、Steve Gadd (dr)、Chick Corea、Robert Glasper (key)、Kamasi Washington (sax)

… って、まるっきり Jazz じゃあないですか。いや、そんな中で、Will.I.Am って。

 

それはさておき、そんなメンバーで演っているのは、Curtis の "Billy Jack"、"We're A Winner"、Marvin の "Just To Keep You Satisfied" などのカヴァーと Bailey + 参加メンバーによるオリジナル曲。

まあ、いわゆるニューソウル系の曲をジャズアレンジで、という感じですね。主役はヴォーカリストなのに、インスト曲もあったりして、かなり真っ向からジャズに取り組んでいるということでしょう。

"Easy Lover" みたいなのを期待していると、大ハズレということになりますねえ。

調べてみたら、17 年前の前作のタイトルも「Soul On Jazz」で、Jazz Chart にランクインしていたらしく、付け焼き刃じゃあないみたいだ。

 

異色なのは、Talking Heads の "Once In A Lifetime" もカヴァーしていて、これが何とも不思議な感触です。

 

★★★☆

 

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Earth, Wind & Fire 関連の過去レヴューは ↓

Holiday / Earth, Wind & Fire

Interpretations : celebrating the music of Earth, Wind & Fire
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:31 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Expansions / Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes

何度となく繰り返される Ultra Vybe の在庫一掃セール。

ちょっと前に「名盤千円」なるキャンペーンをやっていたと思ったら、今度は「名盤 1000 円」と銘打って、また大量に放出している。

定価で買って間もなく 1000 円に値下げされているのを見かけると腹立たしくもあるが、逆に買いそびれていたものをお安く入手できると、ちょっと嬉しくもある。まあ、自分の場合、圧倒的に前者のケースが多いのだが。

 

で、今回登場するのは Lonnie Liston Smith の 1975 年盤。

彼の作品は Flying Dutchman 復刻シリーズで何枚かリイシューされていて、何を買えばいいのか悩んでいるうちにスルーしてしまった感じで。

で、今回は今作だけが「名盤 1000 円」シリーズにラインアップされていたわけで、これなら悩みようがないですねー。

 

内容の方は、グループ名のとおりに、コズミック風味の効いたジャズファンクで、なかなかカッコいいです。

これなら悩まずに買っていればよかったですかねえ。

 

ところで、当初の復刻シリーズ名は、確か Flying Dutchman 1000 Master Collection だったような。

… って、元々 1000 円だったってこと!

なーんだ、お安くなっているのではなかったわけか。

でも、この「名盤 1000 円」シリーズ、なんと Moodymann とか Theo Parrish までラインアップされているので、買い逃している方は是非。

 

★★★★

 

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Flying Dutchman 1000 Master Collection の過去レヴューは ↓

Soul Is... / Pretty Purdie

Onsaya Joy / Richard "Groove" Holmes

Skull Sessions / Oliver Nelson

Pieces Of A Man + Free Will / Gil Scott-Heron

Appleton Syntonic Menagerie / Jon Appleton + Human Music / Jon Appleton & Don Cherry

Dumpy Mama / Sonny Stitt

Stand By Me (Whatcha See Is Whatcha Get) / Pretty Purdie And The Playboys

Small Talk at 125th and Lenox / Gil Scott-Heron
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 22:59 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

completeplan / fox capture plan

ピアノ・トリオの日本代表 fox capture plan のタワレコ 40 周年を記念した限定コンピレ盤。

これまでフルアルバムに収録されていない曲を集めたとのことで、スプリット盤やコンピレ盤収録曲、未発表曲、新録曲などが収録されている。

アルバムタイトルは、Oasis の B 面曲コンピレ「The Masterplan」からいただいたのだとか。

 

当ブログ的には、「コンフィデンスマン JP」の劇中曲や、Slipknot "Wait And Bleed" カヴァーあたりが気になるところ。

いや、Slipknot は当ブログ的ではないか。それにしても、以前レヴューしたカヴァー・アルバムにせよ、なかなか 90s ロック愛が強いようですねえ。

 

ところで、彼らの所属レーベル Playwright って、diskunion が配給してるんじゃあなかったかな。

それなのに、タワレコ限定?

と思ったら、ラス曲の "Goin' Home" (「新世界」と言うか、要するにみんな知ってる例の曲)は diskunion の閉店曲なんだって。

まあ、レコ屋に閉店まで長居することって、そうそうないから、初めて聴いたのだけど。

 

★★★☆

 

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fox capture plan の過去レヴューは ↓

CAPTURISM / fox capture plan

COVERMIND / fox capture plan

UNTITLED / fox capture plan
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 19:44 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Cave Art 1+2 / DJM Trio

The Cinematic Orchestra のメンバー Dominic J Marshall が結成したジャズ・ピアノ・トリオのアルバムです。

DJM って何? レコード会社? とか思ってたら、彼のイニシャルだったわけですね。ちなみに、他のメンバーは Sam Gardner (dr)と Sam Vicary (b)という 2 人らしい。

 

元々、2014 年にカセットでリリースされた「Cave Art」と 2018 年にアナログでリリースされた「Cave Art 2」を日本限定で 2 in 1 CD 化されたものだとのこと。

この 2 枚、基本的にはカヴァーアルバムなのだが、その大半が J Dilla、MF doom、Jaylib、Madvillain などの Hiphop 系。

Hiphop 系以外では、Zapp "Computer Love" とか、Patrice Rushen "Forget Me Nots" とか、更にはゼルダの伝説までも。結構、面白そうでしょ。

元ネタを全部知ってるわけではないので、youtube あたりで検索しながら聴いてみたのだが、なかなかの再現度では。

 

ピアノ・トリオって日本だけで流行っているのかと思ったら、そうでもなかったみたいですね。

 

★★★★
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:46 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

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