Rubberband / Miles Davis

もう何回も書いていて、しつこいとお思いでしょうが、このところ音盤購入数が激減しており、以前のように前後のつながりを考えながらご紹介をしていくのが難しくなってきた。まあ、以前も無理やりつなげてたところはあったのだが。

ということで、今日は無理やり Miles Davis です。

えーと、ライナーやキャプションによりますと、今作は、彼が Columbia を離れて Warner Bros. と契約した第 1 弾として、1985/10〜1986/1 にレコーディングされたのだが、結局リリースされることはなく、その後制作された「Tutu」が移籍第 1 弾としてリリースされたのだとか。

それで、ファンの間では幻のアルバムとして知られていたらしいのだが、昨年の RSD に 4 曲入り「Rubberband EP」がリリースされ、そして今般アルバムがお目見えとなったとのこと。

 

と、まあ、書いてはみたものの、個人的には 70s のいわゆるエレクトリック・マイルス期の作品は何枚か聴いているのだが、それ以外のものを聴いたことがなく、なので名盤と言われている「Tutu」も聴いたことがありません。ついでに付け足しておくと、エレクトリック期のものを何枚か聴いたとは言え、所詮素人であることに変わりはないのだが。

 

ということで、Spotify で「Tutu」をさらっと流し聴きしつつ、聴いてみたのだが、Ledisi や Lalah Hathaway などをフィーチャーしたヴォーカル曲が数曲あって、それがフュージョン系 R&B 的な感触で、ずいぶんと聴きやすいのですねえ。あと、Funk っぽいものとか、ラテンテイストのものもあったりして、何だかイメージとずいぶん違うような。

それで 80s マイルスってこんなのだったのかと思いつつ、「Tutu」を聴いてみたら、そっちの方はもっと Jazz 寄り(って、元々 Jazz だけど。)のような。

今作でもインスト曲は「Tutu」のテイストに近いものもあるけれど、もっと当時のコンテンポラリーなテイストを取り入れているような印象かなあ。あ、でも「Tutu」でも Scritti Politti のカヴァーを演ったり、若干 Dub 風味が効いたレゲエっぽい曲を演ったりしているのか。

 

そんなこんなで、自分のような素人でも取っつきやすくはあるのだが、果たしてジャズ通の方はどういう風にお思いなのだろうか?

 

★★★★

 

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Miles Davis の過去レヴューは ↓

Everything's Beautiful / Miles Davis & Robert Glasper + Miles Ahead (OST)

Miles At The Fillmore - Miles Davis 1970: The Bootleg Series Vol.3
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:30 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Love Will Find A Way / Philip Bailey

EW&F のヴォーカリスト Philip Bailey のソロアルバム。

何でも、17 年ぶりの 11th アルバムだそうな。

 

まずは、参加メンバーから。

Christian McBride、Derrick Hodge (b)、Will.I.Am、Steve Gadd (dr)、Chick Corea、Robert Glasper (key)、Kamasi Washington (sax)

… って、まるっきり Jazz じゃあないですか。いや、そんな中で、Will.I.Am って。

 

それはさておき、そんなメンバーで演っているのは、Curtis の "Billy Jack"、"We're A Winner"、Marvin の "Just To Keep You Satisfied" などのカヴァーと Bailey + 参加メンバーによるオリジナル曲。

まあ、いわゆるニューソウル系の曲をジャズアレンジで、という感じですね。主役はヴォーカリストなのに、インスト曲もあったりして、かなり真っ向からジャズに取り組んでいるということでしょう。

"Easy Lover" みたいなのを期待していると、大ハズレということになりますねえ。

調べてみたら、17 年前の前作のタイトルも「Soul On Jazz」で、Jazz Chart にランクインしていたらしく、付け焼き刃じゃあないみたいだ。

 

異色なのは、Talking Heads の "Once In A Lifetime" もカヴァーしていて、これが何とも不思議な感触です。

 

★★★☆

 

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Earth, Wind & Fire 関連の過去レヴューは ↓

Holiday / Earth, Wind & Fire

Interpretations : celebrating the music of Earth, Wind & Fire
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:31 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Expansions / Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes

何度となく繰り返される Ultra Vybe の在庫一掃セール。

ちょっと前に「名盤千円」なるキャンペーンをやっていたと思ったら、今度は「名盤 1000 円」と銘打って、また大量に放出している。

定価で買って間もなく 1000 円に値下げされているのを見かけると腹立たしくもあるが、逆に買いそびれていたものをお安く入手できると、ちょっと嬉しくもある。まあ、自分の場合、圧倒的に前者のケースが多いのだが。

 

で、今回登場するのは Lonnie Liston Smith の 1975 年盤。

彼の作品は Flying Dutchman 復刻シリーズで何枚かリイシューされていて、何を買えばいいのか悩んでいるうちにスルーしてしまった感じで。

で、今回は今作だけが「名盤 1000 円」シリーズにラインアップされていたわけで、これなら悩みようがないですねー。

 

内容の方は、グループ名のとおりに、コズミック風味の効いたジャズファンクで、なかなかカッコいいです。

これなら悩まずに買っていればよかったですかねえ。

 

ところで、当初の復刻シリーズ名は、確か Flying Dutchman 1000 Master Collection だったような。

… って、元々 1000 円だったってこと!

なーんだ、お安くなっているのではなかったわけか。

でも、この「名盤 1000 円」シリーズ、なんと Moodymann とか Theo Parrish までラインアップされているので、買い逃している方は是非。

 

★★★★

 

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Flying Dutchman 1000 Master Collection の過去レヴューは ↓

Soul Is... / Pretty Purdie

Onsaya Joy / Richard "Groove" Holmes

Skull Sessions / Oliver Nelson

Pieces Of A Man + Free Will / Gil Scott-Heron

Appleton Syntonic Menagerie / Jon Appleton + Human Music / Jon Appleton & Don Cherry

Dumpy Mama / Sonny Stitt

Stand By Me (Whatcha See Is Whatcha Get) / Pretty Purdie And The Playboys

Small Talk at 125th and Lenox / Gil Scott-Heron
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 22:59 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

completeplan / fox capture plan

ピアノ・トリオの日本代表 fox capture plan のタワレコ 40 周年を記念した限定コンピレ盤。

これまでフルアルバムに収録されていない曲を集めたとのことで、スプリット盤やコンピレ盤収録曲、未発表曲、新録曲などが収録されている。

アルバムタイトルは、Oasis の B 面曲コンピレ「The Masterplan」からいただいたのだとか。

 

当ブログ的には、「コンフィデンスマン JP」の劇中曲や、Slipknot "Wait And Bleed" カヴァーあたりが気になるところ。

いや、Slipknot は当ブログ的ではないか。それにしても、以前レヴューしたカヴァー・アルバムにせよ、なかなか 90s ロック愛が強いようですねえ。

 

ところで、彼らの所属レーベル Playwright って、diskunion が配給してるんじゃあなかったかな。

それなのに、タワレコ限定?

と思ったら、ラス曲の "Goin' Home" (「新世界」と言うか、要するにみんな知ってる例の曲)は diskunion の閉店曲なんだって。

まあ、レコ屋に閉店まで長居することって、そうそうないから、初めて聴いたのだけど。

 

★★★☆

 

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fox capture plan の過去レヴューは ↓

CAPTURISM / fox capture plan

COVERMIND / fox capture plan

UNTITLED / fox capture plan
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 19:44 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Cave Art 1+2 / DJM Trio

The Cinematic Orchestra のメンバー Dominic J Marshall が結成したジャズ・ピアノ・トリオのアルバムです。

DJM って何? レコード会社? とか思ってたら、彼のイニシャルだったわけですね。ちなみに、他のメンバーは Sam Gardner (dr)と Sam Vicary (b)という 2 人らしい。

 

元々、2014 年にカセットでリリースされた「Cave Art」と 2018 年にアナログでリリースされた「Cave Art 2」を日本限定で 2 in 1 CD 化されたものだとのこと。

この 2 枚、基本的にはカヴァーアルバムなのだが、その大半が J Dilla、MF doom、Jaylib、Madvillain などの Hiphop 系。

Hiphop 系以外では、Zapp "Computer Love" とか、Patrice Rushen "Forget Me Nots" とか、更にはゼルダの伝説までも。結構、面白そうでしょ。

元ネタを全部知ってるわけではないので、youtube あたりで検索しながら聴いてみたのだが、なかなかの再現度では。

 

ピアノ・トリオって日本だけで流行っているのかと思ったら、そうでもなかったみたいですね。

 

★★★★
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:46 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Mister Magic / Grover Washington, Jr.

M Did It First シリーズの 2 枚目は Grover Washington, Jr. の 1975 年盤。

えー、これも Motown なのか?

ライナーによると、今作のリリース元の Kudu は、Creed Taylor の CTI 傘下だったのだが、Motown が配給していたらしい。

まあ、↓ の Crusaders と同様に、後に歌モノで大ヒットを飛ばすことになるのだし、これまたライナーによると、彼のデビュー盤は「Inner City Blues」というタイトルで、Marvin のカヴァーを 2 曲やっていたらしいし。

 

メンバーは Bob James (key)、Phil Upchurch (b)、Harvey Mason (dr)、Ralph MacDonald (per)、Eric Gale (g)などで、このメンツと ↑ のその後の活動状況から、まあ、聴きやすいフュージョン系なのだろうと想像していたが、M-1 がいきなりコズミックでスピリチュアル的なカッコいい長尺モノで少々ビックリさせられた。

とは言いつつも、その後はだいたい想像どおりだったかなあ。いや、思ってたよりは、ちゃんと Jazz してたかな。

タイトル曲は Roberta Flack 「Feel Like Makin' Love」収録曲のカヴァーのようだ。

 

今作は、全米 Soul および Jazz チャートで #1、Pop チャートでも #10 まで行ったとのこと。

へぇー、こんなのがそんなに売れていたのか。

それにしても、Motown のレヴューをしているはずなのに、いきなり Jazz を 2 連発とは、買う方も買う方だが、リリースする方もする方では。

 

★★★★

 

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M Did It First シリーズの過去レヴューは ↓

Hollywood / The Crusaders
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:36 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Hollywood / The Crusaders

Motown 設立 60 周年を記念して、全 60 アルバムが 1000 円リイシューされていて、まあ、Motown はこれまでに何回も復刻シリーズが企画されているので、今さら感がなきにしもあらずなのだが、今回のは超メジャー盤と超マイナー盤が入り混じっている一風変わったラインアップだったので、何枚か拾ってまいりました。

いや、"M" DID IT FIRST ("M" は Motown ロゴ)と記されたシールを見かけたら、やっぱり無視するわけにはいかないですよねー。

なんでも、ショップで 3 枚購入すると、ロゴ入りの缶ボトルが特典として付いてきて、ちょっと嬉しかったし。

 

で、まずは The Crusaders が MoWest からリリースしていた 1972 年盤。Jazz Crusaders から名前を短縮して 2 枚目とのことです。

えっ、Crusaders が Motown!? と思ったのだが、今作の前の 2 枚(要するに、Jazz Crusaders のラストと Crusaders の 1st)をリリースしていた Chisa なるレーベルも Motown 傘下だったらしい。

今作では、Stix Hooper (dr)、Wayne Henderson (trom.)、Joe Sample (key)、Welton Felder (sax)のレギュラーメンバーに加え、David T. Walker (g)、Chuck Rainey (b)などがゲスト参加。

オリジナルに加え、"Spanish Harlem" をカヴァーしたりしている。"Way Back Home" は聴き覚えがあると思っていたら、これは再演なのか。あ、これもオリジナルは Tamla からリリースされているではないか!

 

いろいろと検索してたら、次作のタイトルが「Crusaders 1」とのことらしく、ということは、今作は番外編みたいな感じなの?

 

★★★☆

 

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The Crusaders 関連の過去レヴューは ↓

Sample This / Joe Sample
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:45 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

After The Dance / Harold Vick

昨日に続いて Clinck Records の 980 円紙ジャケ復刻シリーズから。

Harold Vick なる Sax 奏者の 1977 年産盤で、昨日の Michal Urbaniak と同じく、元々は "TK's Mellow Treasure" シリーズで 2013 年にリリースされたもののようだ。

全然知らなかったのだが、このシリーズ、結構続いていたようで、Michal Urbaniak はその第 3 陣、今作は第 4 陣としてリリースされていたみたいだ。他には Leon Ware の 1979 年産「Inside Is Love」もラインアップされていた模様。あ、あれも TK 系だったのか。

 

オリジナルは Wolf なるレーベルからリリースされていたのだが、このレーベル、Atlantic で Prod. を務めていて、Roberta Flack などを手掛けていた Joel Dorn のために設立されたらしく、今作も含め、アルバムを 3 枚しか出していないそうな。

演奏陣は、Richard Tee、Steve Gadd、Eric Gale の Stuff 3 人組の他、Anthony Jackson、Will Lee、Ralph MacDonald など、そういう人たち。

そんな連中が、オリジナルの他、"You Are Everything" や Marvin Gaye の "After The Dance" (タイトル曲!)などのカヴァーを演っているわけで、まあ、どんなものなのかは、自ずと想像つくよね。

 

それにしても、この盤、何だか音質がよくないんですけど。

そう言えば、↓ の Michal Urbaniak のも、あまりよくなかったんだけど、今作はそれ以上だ。廉価盤だから?

いずれにせよ、これは減点要因とせざるを得ないでしょう。

 

★★★
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 22:33 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Ecstasy / Michal Urbaniak

先日、ショップの Oldays Records のコーナーで、価格設定がちょっと違う(Oldays はだいたい税抜 1500 円なのに、こちらは 980 円)盤が数枚ディスプレイされているのを見かけて、オリジナルのリリース時期やジャンルが Oldays が得意としている方向性とは違うなあと思いつつ、何となく面白そうだったので、何種類か買ってみたわけで。

で、家に帰ってから判明したのだが、これらは Oldays ではなく、Clinck Records からのリイシューだった。とは言うものの、Oldays も配給は Clinck なので、見た目そっくりでもおかしくはないのだが。

で、その正体は Clinck がかつてリリースしていた作品の廉価復刻盤だったようだ。

 

それで、そのとき、収穫してきた中の 1 枚が本日のお題。

以前、Atlantic 1000 円復刻シリーズでご紹介した Funk Factory を率いていたポーランド出身のヴァイオリニスト Michal Urbaniak の 1978 年作品。

元々は、Clinck からの "TK's Mellow Treasure" (Mellow と銘打っているので、誰が絡んでいるかわかるよね。)なるシリーズにラインアップされていたもののようだ。"TK's Mellow 〜" とは TK レーベル系のレア物を発掘してくるシリーズらしく、今作もオリジナルは TK 傘下の Marlin なるレーベルからリリースされていたようだ。

 

Atlantic 1000 円シリーズは、かれこれ 6 年ぐらい前のリリースだったので、Funk Factory のことはウロ覚えなのだが、今作は Funk 色は薄めになっていて、若干 AOR 寄りと言うか、かなりわかりやすいツクリになっているような。

Deniece Williams の "Free" をカヴァーしたりしてるし。

 

★★★☆

 

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Michal Urbaniak の過去レヴューは ↓

Funk Factory
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:44 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

Lean On Me / José James

えーと、またまた寄り道から戻りましょうか。

Zapp、Change とかつてのレジェンドたち(Change はそれほどでもないか。)の復活盤をご紹介したところで、今日は現代のアーティストのレジェンドへのトリビュート盤を。

ということで、José James の Bill Withers 作品集ですね。

オルタナ方面だったり、エレクトロ方面だったり、毎回コンセプチュアルなアルバムを制作している彼なのだが、かつて Billie Holiday へのトリビュート盤をリリースしていて、今作はその延長線上にあるものと言えましょう。

 

全 12 トラック、オール Bill Withers 作品で占められて(… って、当たり前だ。)いるのだが、個人的には Bill Withers を深く掘り下げたことがないので、既知の曲は半分に満たない程度だ。

申し訳ない。どういう訳か、今までお近づきになれなかったんだよねえ。

でも、タイトル曲や "Ain't No Sunshine"、"Lovely Day"、そして "Just The Two Of Us" ぐらいは知ってますよ。

 

未聴だけど、Billie Holiday 盤はピアノ・トリオと共演したジャズスタイルだったらしいのだが、今作は R&B スタイルで。

↑ で書いたように、既知の曲は少ないのだけど、原曲を知ってるものに限っては、ストレートなカヴァーになっているようだ。

ということで、全体としては、グッドオールドソウルと申しましょうか、ハートウォーミングと申しましょうか、温かみのあるタッチとなっておりまする。

 

★★★☆

 

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José James の過去レヴューは ↓

Love In A Time Of Madness / José James

While You Were Sleeping / José James

No Beginning No End + The Dreamer Club Night Mix / José James

Blackmagic / José James
 

JAZZ / CROSSOVER 区切り 23:57 区切り comments(0) 区切り trackbacks(0) 区切り

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