Antidawn / Burial
2007 年の 2nd 以来、基本的には EP しかリリースしていない Burial。
2019 年には、それら EP をひとまとめにしたコンピレ盤をリリースしたのだが、その後は Four Tet + Thom Yorke との共作、Blackdown とのスプリット、それに自身名義での EP をリリース。そして今作に至った次第で。
全 5 トラック、トータル 43 分程度のヴォリュームで、おそらくはこれもまた EP という位置付けなのだろうが、それでは商売にならないので、帯には「長編作品」と記されている。
↑ のコンピレ盤の記事でも書いたのだが、近年、チリチリノイズは健在ながらも、非ダンスミュージック化、アンビエント化が進行していたところ、今作では非音楽化が進んでいると申しましょうか、登場するのはチリチリノイズ、ヴォーカルの断片、フィールドレコーディングのような音源、パイプオルガン音など。
各トラックの区別も付けにくく、テレワークの BGM としていたら、気が付かずに再生が 2 巡していた。
何と言えばいいのか、前衛映画のサウンドトラックみたいな?
咳払い音が点在しているのは、コロナ禍を意識しているからかな。
↑ に書いた自身名義の EP 「Chemz」にはちゃんと d'n'b ビートが存在していたので、ご不満な方はそちらをお聴きいただくのが吉かも。但し、c/w (イルカに捧げる?)は今作に近いけど。
個人的にも、これを採点するのはさすがにパスさせていただきたいかなあ。
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Burial の過去レヴューは ↓
FABRICLIVE 100 / Kode9 & Burial
Truant / Burial
Street Halo : Kindred / Burial