The Politicians Featuring McKinley Jackson
年末に何枚かご紹介した SOUL 名盤 SUPER SALE シリーズ。タワレコ新宿店には独立ディスプレイは設置されていなかったのだが、洋楽在庫数が新宿店に比べて格段に少ない自宅最寄りのタワレコには何故か設置されていて、キャンペーンカタログ冊子も置いてあった。こういうのって、郊外の方が需要あるのかなあ。
それで、その冊子をパラパラとめくっていたら、無視できない盤を数枚発見した次第で。
今作は 1972 年に Hot Wax からリリースされていて、2018 年の Invictus / Hot Wax 1000 Collection の残党のようだ。
で、その冊子の説明文によると、
モータウンのファンク・ブラザーズに対するホットワックス/インヴィクタスの屋台骨バンド、ポリティシャンズにファンカデリックのマッキンリー・ジャクソンが参加したポリティシャンズ唯一のレア・グルーヴ名盤!
とのことで、ほら無視できないでしょ。でも、P-Funk 軍団にマッキンリー・ジャクソンっていたかなあ? まあ、軍団員全員を覚えているわけではないので、ひょっとしたら、いたのかも知れないし。それより何より、Invictus はパーラの 1st をリリースしているだもん。不自然じゃあないよね。
それで聴いてみたら、なんと! いきなりファンカそのものじゃあないですか!
そもそも、その M-1 のタイトルが "Psycha-Soula-Funkdelic" だ(笑)。その他、M-4 "Free Your Mind" はサンプルネタ〜ブレイクビーツとして有名なのだとか。
まあ、全編ファンカというわけではなく、中盤ぐらいから、いかにも Invictus っぽいトラックだったり、バラード系だったり、徐々にしかるべきところ(?)に落ち着いてくるのだけど。
discogs によると、Politicians は Led by trombone player McKinley Jackson, that had just arrived from Funkadelic camp と記されていて、実際に Jackson 氏が参加した盤をサクッと見てみたら、Invictus から PIR、Salsoul、Norman Connors 関連まで多岐にわたっていたけれど、P-Funk 関連は見当たらなかったなかったので、まあ、デトロイト出身ということで、周辺にいたという感じだったのかなあ。
でも、今作自体が結構なインパクトだったので、そんなことはどうでもよくなってしまったような。
★★★★
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SOUL 名盤 SUPER SALE シリーズ(2023)の過去レヴューは ↓
Smiling Faces / The Soul Society feat. Roy Ayers
P&P Synthesized Symphonies -The Godfather of New York Disco-
Invictus / Hot Wax 1000 Collection の過去レヴューは ↓
Ain't It Good Feeling Good / Eloise Laws