Motown Disco: Selected by Muro × T-Groove
Motown 60 周年を記念した M Did It First シリーズ。当ブログでも何枚かご紹介したのだが、当然、シリーズから派生したコンピレも何枚かリリースされているのだけど、当方、Motown との付き合いは長いですからねえ。ちょっとやそっとのコンピレじゃあ、触手は動きませんよ。
でも、ここに来て、Muro と T-Groove のセレクションによるコンピレ 2CD セットですよ。これは無視できません。
えーと、デザインがなんかあっさりとしているので、気が付かずにスルーしてしまいそうになったのだけど。
Muro が絡んでいるので、Mix モノかと思っていたら、単なるコンピレだったんですね。
で、その Muro 担当の 1 枚目は Blaxploitation 系から入るという、いかにも Muro らしい選曲。
でも、Muro のことなので、レア物で埋めつくされているのかと思いきや、Joey Negro や DJ Spinna の Remix も交えつつ、意外とメジャー物も散りばめられている。
あ、もちろん Jermaine Jackson "Erucu" など、通好みのトラックも忘れずに。
Funkadelic のカヴァー(!)もあったりして、全体としてファンク度高めですね。
それにしても、トータルタイム 86 分というのは、今までに見た最長かも。と言うか、CD の限界って、80 分ぐらいだったはずなのだが。
そして、T-Groove の 2 枚目。
こちらは全て 7" 音源を使っているということで、Motown 感もきっちり感じられるセレクションとなっている。
もっと Pop だったり、ブギーだったりするのかなと思っていたのだが、"Love Hangover" や "The Boss"、それに "Don't Leave Me This Way" など定番を多めに配置しながらも、そんなに甘くない、締まったセレクションになっている。
申し訳ないのだが、彼自身のアルバムは「あー、こんな感じか。」程度の印象だったのだけど、これはいいですねー。
結果的に、Muro のファンク × T-Groove のディスコという風に好対照になっております。
★★★★☆
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T-Groove の過去レヴューは ↓
M Did It First シリーズの過去レヴューは ↓
The Bitch Is Black / Yvonne Fair
The Supremes Produced And Arranged By Jimmy Webb
Mister Magic / Grover Washington, Jr.