1619 Bad Ass Band
Funk 系リイシュー盤に戻りましょう。
ということで、今日は久しぶりの Groove-Diggers シリーズから、1619 Bad Ass Band の 1976 年産唯一のアルバム。
ライナーにも書いてあったけど、このフォード・トラックがどーんと鎮座するジャケ写が、何ともアメリカンと申しましょうか、大味過ぎて聴取意欲が削がれますねえ。
さて、この 1619 Bad Ass Band なるグループ、全く聞き覚えのないネームなのだが、Khalid Abdul Shalid (key)を中心とした 5 人組とのこと。
ほとんど知られていないのは、今作が Ricardo Marrero & The Group や Spice で知られる、Lloyd Price と Don King の税金逃れレーベル(Tax Scam Label と呼ぶらしい) TSG からの極少数リリースだったことによるものなのだとか。
で、内容的には、ジャケ写のイメージが当たらずも遠からじと申しましょうか、ほどほどにいなたく、パワーには不足がないファンク・チューン中心となっている。M-3 は DJ Shadow にネタとして使われたらしいし、いきなりのドラムロールが強烈な M-1 もイケてますねー。
今作に先立ち、1973 年にリリースされ、90s のレア・グルーヴ・ムーヴメントで再評価されたというシングル両面の 2 曲がボートラとして収録されてるし、これはなかなかいいのではないでしょうか。
★★★★
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Groove-Diggers シリーズの過去レヴューは ↓
Hang On In There / Mike James Kirkland
A Taste / Ricardo Marrero & The Group
Super Bad / The O'jays
Stone Free / Cecil Lyde
Headed In The Right Direction / Piranha
Come Into Knowledge / Ramp
The Greatest Love Story / Heaven Sent & Ecstasy
Anything You Want / John Valenti
Love Means Everything / Touch Of Class
L.A. Will Make You Pay $$$ / Burton Inc.
Soulful Proclamation / Messengers Incorporated