The Rita Wright Years: Rare Motown 1967-1970 / Syreeta
Bobby Womack でソウル気分になったところ、Stevie Wonder の ex-wife、Syreeta が Rita Wright と名乗って Motown で録音していた音源の発掘盤を。
あちらこちらの昨年のベスト盤企画に登場していたので、入手してみた次第。
ライナーや検索してみたところによると、彼女は元々受付嬢として Motown に入ったのだが、その後、デモ・シンガー経由で 1968 年に "I Can't Give Back The Love I Feel For You" でソロデビュー。ところが、後続リリースはなく、またデモ・シンガーに戻り、1972 年にようやく Stevie Prod. の 1st アルバムをリリースするに至ったのだとか。
で、今作全 24 曲のうち、リアルタイムでリリースされていたのは、"I Can't Give Back 〜" の両面の 2 曲だけで、あとは発掘音源集に収録された 4 曲と未発表 18 曲という構成。
"I Can't Give Back 〜" は、Motown に移ったばかりの Ashford & Simpson が H-D-H の監督下で制作したもので、最初は Supremes 向けのものだったのだが、結局ボツになったらしい。
でも、その後、惜しくなったのか、Diana Ross が自分でも録音している。
そもそも、彼女は Supremes のデモ・シンガーをしていたとのことで、そう言えば、Diana Ross と、声、似てるよね。
ライナーによると、彼女を Diana Ross 脱退後に Supremes に参加させる構想もあったらしいが、結局は実現しなかったとのこと。
そんなこんなで、今作には "Love Child" のデモ・ヴァージョンも収録されておりまする。
★★★★
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Syreeta の過去レヴューは ↓
Syreeta : Stevie Wonder Presents Syreeta